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教皇庁に禁書指定されたジャンヌ・ダルク伝  作者: しんの(C.Clarté)
上巻・第一章 幼少期

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1.5 村の風習:消えた花輪、マンドレイク、乗馬の経験

 毎年、四旬節レントの第4日曜日を、教会では「レタレの日曜」と呼んでいる。これは、その日のミサで「レタレ・エルサレム」で始まる一節が歌われたためで、バル地方の農民たちは素朴な祭りをおこなっていた。


 村人たちは着飾って集まると、どこかの泉へ行き、水を飲み、草の上で踊った。

 グルー村の農民はノートルダム・ド・ベルモンの礼拝堂で、ドンレミ村の農民はグーズベリーの泉と妖精の木(l'Arbre-des-Fées)で祭りをおこなった。[206]


 村人たちは、ブルレモンの領主夫妻が村の若者をつれていった時代をよく懐かしんだ。

 ドンレミ村とグルー村の領主ピエール・ド・ブルレモンが子どもを残さずに亡くなり、ロレーヌ公爵の侍従と結婚してナンシーに住んでいた姪のジャンヌ・ド・ジョアンヴィルに領地を譲ったとき、ジャンヌはまだ赤ん坊だった。[207]


 ドンレミの若い男女はおめかしすると、一緒に古いブナの木のところへ行った。

 木に花輪を飾った後、草の上に敷物を広げて、木の実とゆで卵、母親たちがわざと変な形にこねた小さなロールパンを食べた。[208] グーズベリーの泉から水を飲み、輪になって踊り、日が暮れるとそれぞれの家に戻った。


 ジャンヌは、他の少女たちと同じようにおめかしして参加した。

 ジャンヌの住まいは、ドンレミ村の中では隣のグルー村に最も近いが、ノートルダム・ド・ベルモンの礼拝堂ではなく、グーズベリーの泉と妖精の木でやる祭りに参加した。[209]


 幼いころ、ジャンヌは仲間たちと木の周りで踊った。

 近くの丘の頂上にある礼拝堂で、ドンレミのノートルダム(聖母マリア像)のために花輪を編んだ。

 少女たちは、妖精の木の枝に花輪をかけて飾るのが習慣だった。

 ジャンヌも他の少女たちと同じように、木の枝に花輪を飾った。そして、他の少女たちと同じように、時には花輪を木に残し、時には持ち帰った。

 花輪がその後どうなったかを知る者は誰もいなかった。そして、この花輪の消失は、賢明で学識のある人々を驚かせるほどだったようだ。

 しかし、一つだけ確かなことがある。それは、泉の水を飲んだ病人は癒され、すぐに木の下を歩いたということである。[210]


 春の到来を祝うため、彼らは花と葉でできた五月の人形を作った。[211]


 妖精の木のすぐ近く、ハシバミの木の下にはマンドレイクが生えていた。

 マンドレイクの叫びや、小さな体が二股に裂けて血が流れるのを恐れずに、夜に定められた儀式に従って、マンドレイクを地面から引き抜く勇気のある者に富を与えると約束した。[212]


 木と泉とマンドレイクのせいで、ドンレミ村の住民は悪霊と交流しているのではないかと疑われる原因になった。

 ある博識な学者は、この地域は魔術を使う人が多いことでで有名だと明言した。[213]


 ジャンヌはまだ幼い頃に、シャンパーニュ地方のセルメーズに何度か旅をした。そこには彼女の親族が住んでいた。

 村の司祭、アンリ・ド・ヴートン師は母方の叔父だった。セルメーズにはタイル職人のペリネ・ド・ヴートンといういとこと、その息子アンリがいた。[214]


 ドンレミ村とセルメーズの間には、森と荒野が37.5マイルも広がっていた。

 ジャンヌは農場で働く小さな牝馬に乗った兄の後ろに乗り、馬に乗って旅をした経験があったと考えられる。[215]


 訪問するたびに、ジャンヌはいとこのペリネの家で数日を過ごした。[216]



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