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教皇庁に禁書指定されたジャンヌ・ダルク伝  作者: しんの(C.Clarté)
上巻・第六章 シノンのラ・ピュセル/予言

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6.6 フランス王に仕えた聖人・預言者(1)

 ジャンヌが城下で待機している間に、コレット・ド・ヴィエンヌがヴォークルール司令官から預かった報告書が国王に届けられた。[635]


 その報告書には、ジャンヌの言動について書かれていた。


 これは、評議会で検討されるべき無数の課題のうちのひとつであり、国王自身が吟味しなければならない内容に思われた。

 なぜなら、それは国王の職務に関わることであり、特に国王自身の関心を引くものであったからだ。これは並外れて信心深い乙女に関する問題であり、国王自身がフランスにおける最も高位の聖職者であったからである。[636]


 知恵ある君主だった国王の祖父(賢明王シャルル五世)は、神の声を宿している信心深い女性の助言を軽んじることは決してなかった。


 1380年頃、シャルル五世はギユメット・ド・ラ・ロシェルをパリに招いた。

 彼女は独り身で瞑想のために隠遁生活を送った結果、非常に大きな力を得た。伝説によると、彼女は恍惚状態になると、地面から2フィート(60センチ)以上も体を浮かせることができたという。

 シャルル五世は、多くの教会に美しい祈祷所を建て、彼女が国王のために祈ることができるようにした。[637]


 孫であるシャルル七世も同じように、むしろそれ以上に頼るべきだった。

 祖父よりも孫の方が、助言者を必要としていたのは言うまでもない。


 王と聖人の関係について、王家にはもっと最近の例があった。


 国王の父である哀れなシャルル六世は、トゥールを通過する際、王弟オルレアン公ルイに「マリー・ド・マイユ夫人を自分に引き合わせるように」と命じた。

 彼女は純潔(処女)の誓いを立て、欲望にまみれた獅子のような配偶者を臆病な子羊に変えてしまった。彼女は王に秘密を明かし、王は彼女を気に入ったので3年後に再びパリへ招いた。二人きりで長く語り合い、彼女はさらに多くの秘密を明かしたので、王は贈り物をたっぷり与えた。


 また、この同じ君主は、コーの貧しい騎士ロベール・ル・メノーに謁見を許した。ロベールはシリアの沿岸近くで難破の危機に瀕したとき、神の啓示を受けて幻視を見たという。彼は、「神が平和を回復するために自分を遣わした」と宣言した。[639]


 さらに好意的にシャルル六世に迎えられたのが、マリー・ロビーヌという女性で、一般的には「アヴィニョンのラ・ガスク」と呼ばれていた。[640]


 1429年当時(ジャンヌが来た頃)の宮廷には、「シャルル六世が教皇ベネディクトゥス13世に服従していることを確認するために女預言者が送り込まれた」ことを覚えている者がいた。この教皇は対立教皇とみなされていたにもかかわらず、ラ・ガスクは女預言者としての地位を確立していた。


 ジャンヌ同様、彼女もフランス王国の荒廃について多くの幻視を経験し、空に武器を見たという。[641]


 イングランド王も、フランス王と同様に、男女を問わず聖人の言葉に耳を傾ける用意があった。当時は大勢の自称聖人たちが予言を語っていた。


 ヘンリー五世は、サント・クロードの隠者ジャン・ド・ガンに助言を求め、彼は「王の死期が差し迫っている」と予言した。その後、臨終の床で、王は再びこの厳格な預言者を召喚した。[642]


 聖人が王に語りかけ、王が聖人の声に耳を傾けるのは一般的な慣習だった。

 敬虔な君主だったシャルル七世が、奇跡的な助言者の知らせを軽視できるだろうか? もしそんなことをすれば、王は賢明な人々から非難されていただろう。


 シャルル王はヴォークルール司令官の手紙を読み、ジャンヌの護衛たちを王の前に呼び出して尋問した。


 彼らは、ジャンヌの使命と奇跡については何も語ることができなかった。

 しかし、旅の途中で目撃したジャンヌの善良さについて話し、彼女に悪意はまったくないと断言した。[643]


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