異世界魔女、探偵を始める
何故私が探偵をする事になったか、それはこの世界に始めて来た日にある出会いがあったからだ。
私は右も左もわからず彷徨っているとある人物に声をかけられた。
普通は見知らぬ人物に声をかけられれば警戒はするだろうが、その人物、後に私の師匠であり保護者でもある男性は怪しい雰囲気が感じられなかった。
師匠は元刑事だったのだが、色々あって退職し探偵になったらしい。
私はそのまま師匠の事務所に厄介になる事になった。
そして、師匠は私に探偵のノウハウを教えてくれた。
それから1年後くらいに私は独立、事務所を構える事になったのだ。
事務所を構えられたのも師匠の人脈のおかげである。
前世界では人間関係に翻弄され裏切られ世界を滅ぼしてしまった私だがこの世界では周囲の人達に助けられている。
なんとも皮肉だけどありがたい話だ。
さて、私の元にやってくる依頼人達は様々な悩みを抱えてやってくる。
主に人間関係でのトラブル、カップルや夫婦、親子や嫁姑、三者三様だ。
どんなに環境が変わったとしても人の本質は変わらない、という事だろう。
今日もそんな悩める依頼人がやってくる、私は依頼人の納得出来る結果をもたらすだけだ。
勿論、魔法を使ってだけれども。