悪夢
「えっ…???ちょっと武藤先生、何するんですか??やめて下さい!!!!!」
「やだなぁ澤井先生、今更何言ってるんですか?元々【こういう事】が好きなんでしょ?」
それはかつて海原亮太が通っていた実業高校の一室内での出来事であった。当時亮太の担任教師であった澤井あんみに対して同僚教師の武藤玄が、それまで温厚な人柄が豹変したかの様に、彼女に襲い掛かり、性暴力を働こうとしたのだ。
「嫌ーーーーーーーーーーー!!!!!やめて!!!!!誰か助けてーーーーーーーーー!!!!」
丁度近くを通りかかった亮太が異変に気付き、現場に駆け付けると、自身の担任教師が無理矢理男性教師から襲われそうになるところを目の当たりにしたのだ。
「おいテメェ!!!!!!何やってんだよ?ぶっ殺してやる!!!!!!!」
武藤玄の卑劣な蛮行に激高した亮太は力ずくで武藤玄の胸倉をつかみ、顔が変形するまで殴りつけようとした。
「うわあああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
真夜中の一室で、亮太が大声で叫んだ。もう何度見たのか分からない程の悪夢にうなされた彼は全身汗びっしょりの姿で目を覚ましたのだ。
(クッソ…、何で又あんな夢みちまったんだろう…。一体いつになったらあのゲス野郎から解放されんだよ!!!)
亮太は未だに当時の澤井あんみとの一件が頭の中から離れなかったのだ。そして同じ事が近い内に実姉の海原あいりと埴科透との間にも同じ事が起こるのではないかと危惧していたのだ。




