幼少期 神様
「そのままでいい、そのまま聞きなさい、アレックス、この世界はどうだい?」
僕は眠い目を擦り、頭に響いてくる声に応える事にした。
「この世界はパパとママ、それにリタリアにリタルダが居るし、すごく好き、あと友達のアーサー王子やクロード、
それに悪役令嬢だと思うんだけど、ロレッタともなんだかんだ言って友達みたいになってるし、すごく楽しい」
「そうかい、それは良かった、この世界に連れて来て良かったよ」
周りは霧のように白く、何処からか声がするけど、一体何処から声が聞こえるのかわからない様な空間の中で、僕は眠い中思い続ける。
「私はこの世界の神と呼ばれるもの、アレックス、小森田健一をこの世界に連れて来たものだよ」
「神様?神様がこの世界に僕を連れて来たの?一体何の為に?」
「特に何の為に連れて来たって理由は無いが、強いて言えば、文明を発展させる為にかな」
「文明を発展させる為?それなら僕よりもっと相応しい人が居たはずなのに、それでも僕を選んでくれたの?」
僕は何処からともなく聞こえる声に、ゆったりと答えていく、前世の頃の僕の名前、小森田健一だったか、
まさかまたその名前を聞くとは思わなかったが、しかし神様と思われる声を聞いていると、
どうやらこの世界の文明の発展の為に僕を連れて来たと言う、でも本音はもっと相応しい人が居たはずなのに、僕はどうやらこの世界の神様に選ばれた様だ。
「今アレックスは実を言うと死にかけているけど、これは必要な事だったから、アレックスは今辛いかも知れないけれど、そう言う状態なんだよ」
「僕は死にかけている?あっ、そう言えば白い龍に空から落とされたんだっけ、不思議な事に怪我だらけだったけど、今は痛くないや」
「今は意識だけの世界だからね、痛みを感じないはずだよ」
「そうなんだ、それで、僕はまだ死ぬのは今じゃ無いんだね?」
「そうだねアレックス、今はアレックスはまだ死ぬ時じゃあ無い、でもこれから先はどうなるかわからない」
僕は今回の事は、神様が仕組んで僕をこんな目に合わせたと言う事はわかった、何の為にかわからないけど、何となくわかる気がした。
「ちなみにあの白い龍は私の眷属だから、会おうと思っても会えないし、アレックス達が報復しようとしても無駄だからね、報復を考えちゃダメだよ?」
「あの白い龍は神様の眷属だったんだ、どうりでパパとママが魔法を使っても効かないわけだ」
神様の言葉に、納得をしていると、体がだんだん痛くなって来た。
「今回はここまでだアレックス、ちなみに今の状態は神託を受ける状態だ、特殊な状態だからこの状態で無くなるともう私とは会えない、目覚めたら今まで通りに過ごしなさい、自分が思う通りにやってみなさい、それじゃあ現世に戻って回復を待ちなさい」
神様がそう言うと、途端に全身が痛くなって目が覚めた。




