幼少期 白龍
それが目の前に迫ると、その白龍は僕目掛けて飛んで来た。
そしてその瞬間、僕は掴まれて空へと舞い上がる、すると自転車は地面に落ちた。
「僕、つかまっちゃった」
「アレックス、いやー、大人しくしてて?」
すると母は白龍に向かって、風属性の魔法だろうか、とにかく一心不乱に白龍に向かって魔法を放つが、白龍に届く前に魔法は消えてしまう。
「アレックス、大人しくしてなさい」
父もそう言って、火属性の魔法を白龍に向かって放つが、その魔法も白龍に届く前に消えてしまう。
すると白龍は僕を捕まえたままさらに上昇してそのまま空を飛ぶ。
さっきまで見えていた父や母、リタリアにリタルダが見えなくなっていき、どんどんと空を飛んでいって、僕は全然違う所まで来てしまった。
「キュー、キューーー」
白龍は何か鳴いているが、僕は白龍が何を言っているのかわからない。
およそ30分ぐらい空を飛んでいるのだろうか、そしてややあって龍は空に上昇して、ホバリングをし、僕を離した。
「え?えーーーーー!!!」
僕は空で離され、どんどん地面へ落ちていく。
僕は落とされたと思って、以前領地の森で覚えたオーラバリアを全身に張る。
「ずどーーーーーーん」
そして僕は地面に落ちて、地面とぶつかった。
オーラバリアのおかげで即死は免れたが、足が動かない。
足は変な方向に曲がっていて、どうやら足は骨折している様だ。
まだ痛みは無い、痛みの痛覚を超えて、麻痺をしている様で、しかし感覚があちこち無い。
段々とそれも時間と共に痛覚へと変わっていく。
「うー、痛い、もしかしてこのまま僕は死んでしまうの?」
僕は地面に落ち、全身から鈍い痛みに襲われ、どうやら満身創痍の様だった。
このままでは苦しいだけだから、なんとか全身の力を抜き、仰向けになった。
段々と冷静になって来て、今の僕の状態を考えた。
地面に落ちる時、高い木の枝もクッション変わりになってくれたのだろうけど、僕の身体に枝が全身刺さっている。
このままでは僕はおそらく死んでしまうんだろうな、そう思いながらも、僕は眠たくなって来て、ついに意識を手放した。
「これ、アレックス、アレックスや」
「うーん、何?何なの?僕、眠たいんだけど」
何処からとも無く聞こえて来た声に、僕は無理矢理な感じで起こされてしまう。




