幼少期 春休みの前に⑤
「そろそろお昼ね、みんな、ここのお店で食べましょう」
僕達は、自転車を全部、町工場に置いて来て、徒歩で町を歩いていると、そろそろお昼になる頃だった。
そして、おそらく飲食店だろうと思わしき場所に着き、キャシーがここでお昼を食べようと言った。
そのお店に入ると、そのお店はお客さんが結構いて、席が埋まっていたが、僕達6人が座れる席があったので、僕達はそこに座って店員さんの声が掛かるのを待った。
しばらく待っていると、店員さんがお盆にコップに水を入れて6個持って来て、僕達が座るテーブルに置いた。
そしてメニューもあったが、どんなものかわからない、文字だけのメニューだった。
僕はメニューをしばらくみて、声を上げる。
「このジャガイモのチーズ掛けって言うの、美味しそうですね」
「そうね、何を言ってもチーズが美味しいのよ、今までならね」
僕はメニューを見て、まず美味しそうだと思ったのがジャガイモのチーズ掛けだった。
しかしキャシーは今までなら美味しいとか言って、イマイチな感じだったが、僕は一つはこれを貰おうかと思った。
「あ、この牛肉のチーズ掛けって言うのも美味しそうですね」
「そうね、やっぱりチーズが美味しかったわ、今までは」
「みんなは何を頼むの?」
僕はとりあえず、ジャガイモのチーズ掛けと牛肉のチーズ掛けをキープしておいて、みんなが何を頼むか聞いてみた。
「私もアレックスと同じもので良いかなって思っているよ」
「僕も」
『私も』
メニューには他に、魚のチーズ掛けや野菜の炒め物、紅茶の肉炒め、紅茶の魚煮なんてものがあったけど、他はちょっと僕もやめておこうと思っていたら、みんな同じメニューになってしまった。
紅茶の魚煮はちょっと気になったが、頼むのをやめておいた、と言うかメニューが少なかった。
「店員さん、ジャガイモのチーズ掛けと牛肉のチーズ掛けを6個ずつ、お願い出来るかしら?」
「かしこまりました」
キャシーが全員分のメニューを頼んで、しばらくまっていると、頼まれた料理がやって来た。
見るからに美味しそうだ。
「アレックス君、こう言っちゃなんだけど、あまり期待しない方が良いわよ」
キャシーは店員さんに聞こえない様に、小声で僕に言って来た。




