幼少期 春休みの前に④
そして事務所の中で。
「販売価格は15000Gを考えているのだけど、どうかしら工場長、けっして安くは無いのだけれど、私はそれくらいで良いと思っているわ」
「そうですね、この自転車と言うのは画期的で、もっと高くしても良いと思うぐらいですが、いくらぐらいで作れるものなんですか?」
キャシーは15000Gで販売したいと言い、工場長はもっと高くしても良いんじゃないかと言う、そしていくらぐらいで作れるかとキャシーに聞いて来た。
「この金属で出来ている部分は2500Gで出来て、このブレーキの部分は1000G掛からなくて、このタイヤの部分は500Gで出来るわ」
「そうすると全部で4000Gでできると言う事ですか・・・そうですか、なら利益の半分の5500Gをうちで貰うと言う事でよろしいですか?」
「そうね、なら販売価格を16000Gにして、利益を6000Gずつ貰う事にしましょうか?」
「そうですね、その方が良いと思います」
キャシーと工場長が利益の話し合いをし、そしてすんなりと決まった。
「じゃあ1台売れる毎にアレックス君に1800G行く事になって、残りの4200Gは錬金術クラブの利益で良いかしら?アレックス君」
「僕はそれで良いですよ、多分これも相当数売れると思ってますので、僕は貰えればそれで充分です」
キャシーの言葉に、僕も納得をして、それで良いと言う事になって、自転車の販売計画は進む。
「それとあと工場長、このタイヤのゴムの部分は、スライム、硫黄、炭で出来ているので、配合を教えておくわね?」
キャシーはゴムの部分の作成方法の分量を伝える事を忘れない。
「では、後はよろしくね工場長、わからない事があったら、お手数だけどトットリカ学園に来て、私かこのアレックス君に聞いてね?」
「わかりました、そうさせて貰います、それと、もしかしてポータブルトイレだけでなくこの自転車も、アレックス君が作ったのかい?」
「僕が作ったと言われるとそうですが、僕はアイディアを出しただけで、ほとんど錬金術クラブで作りました」
「まだ小さいのに凄いね、この自転車は画期的だよ本当に」
「それと、このタイヤの部分なのですが、馬車の車輪の部分に応用すれば、馬車がかなり快適になりますよ?」
僕は工場長と少し話すと、自転車のタイヤの部分、ゴムを馬車に応用すれば快適になると言うアイディアをあげた。
すると工場長はその話を聞き。
「そうなのかい?それじゃあタイヤの部分だけでも、特許申請しておくかい?アレックス君」
「いや、特許は要りません、みんなで作った方が良いのが出来るので、それと僕は自転車とポータブルトイレの売り上げだけで、結構もらってますから」
「今年の錬金術クラブは凄いですね、キャシー先生、では自転車の販売、作成の方は私どもにお任せ下さい」
「お願いね、じゃあ私達はこれで帰るわね、自転車は置いていくわ」
「どうもありがとうございました、キャシー先生、錬金術クラブのみんな」
こうして、自転車の話し合いは終わり、僕達は町工場を後にした。




