幼少期 ゴム素材④
しかしこの世界にはカッパがない様だった。
ならばカッパも作れば売れるかも知れないと思った。
「さっきのスライムと葛を混ぜて作った素材で服を作れば良いんです」
キャシーは僕の言葉を聞いて、自転車に乗ってその素材を取って来た。
「アレックス君、アレックス君が言った素材ってこれの事?」
「そうです、その素材で服を作れば良いんです」
「なるほど、これで服を作るのね、でも今日はもう遅いから、明日続きをやりましょう、じゃあみんな、解散しましょう」
『はーい』
その日の夕方、寮でいつもと同じ様にクロードと夕食をとっていたら、アーサー王子が珍しい来て、一緒に夕食を取る事になった。
「アレックス、この食堂のご飯、そんなに悪いものではないのだけど、アレックスが作る料理に比べると、なんだか味気がないものだね」
「アーサー王子、それは僕もそう思うよ、いつも大体同じで、固いパンに固い肉、ただの茹でた野菜だもんね」
アーサー王子とクロードが、夕食が味気ないと言って来た。
「アーサー王子は別として、クロード君、クロード君の家でもこう言う料理が出てくるの?」
「そうだよ、大体同じ、肉が違うって感じだけど、いつもこんなものだよ?」
僕はアーサー王子のところでおでんを食べたから、王宮ではいつも違うものを食べているのだろうと思って、クロードにどんなものを食べているのか聞いてみた、するとクロードはいつも大体食べているのはこんなものだと言った。
「前にアレックス君が言っていた、おでんも気になるけれど、この前食べたハンバーガー、あれが凄く美味しくてまた食べたいと思っちゃったよ、アーサー王子はどう思う?」
「私はおでんはアレックスに作ってもらって食べたけど、本当に美味しかったよ、あれは今お店で出しているけど、凄く好評の様だね。それとこの前食べたハンバーガー、私も凄く美味しいと思ってまた食べたいと思ったよ」
クロードがアーサー王子のおでんの事を聞いて来て、ハンバーガーがまた食べたいと言って来た。
「じゃあ今度僕、この食堂でせめてハンバーガーぐらいは出してもらえる様に掛け合ってみるよ、そうした方がいいよね?」
「あー頼む」
「アレックス君、そうしてくれると凄く嬉しいよ」
こうして、僕は早いうちから食堂に行き、テコ入れをする事になった。
「あら、アーサー王子、アレックス君、クロード君こんばんは」
そこに遅れてロレッタとアリサ、ヴァイオレットがやって来たが。
「こんばんは、ロレッタ、アリサ、ヴァイオレット」
『こんばんは』
僕達は夕飯が済んでしまっていたので、挨拶をして早々に別れた。




