幼少期 ゴム素材③
「その補助輪が無くても大丈夫です、慣れてしまえば、補助輪無しの方が快適です」
「そうなんだ」
それからキャシーは、補助輪無しで1時間ほど走り、
ついに補助輪無しでの走行をした。
「クロード君、ちょっとわかって来たから離さないでもっててね」
「さすがキャシー先生、先生の鏡です」
キャシーはまだおっかなびっくりで走っているが、クロードはとっくの前に自転車から手を離している。
そうしてキャシーはついに自転車を補助輪無しで乗りこなした。
「クロード君、まだ離さないでね、ってクロード君?」
「キャシー先生、もうとっくに手を離してますよ、もうキャシー先生は補助輪無しで大丈夫です」
「あれ、本当ね、支えてくれなくても倒れないわ」
「キャシー先生、曲がる方向に体重を傾けて下さい」
キャシーはクロードに大声で叫んでいて、僕も大声でキャシーに叫んでアドバイスした。
「じゃあ今度はアーサー王子の番ね」
そして今度はアーサー王子が乗り、次にクロードが乗って、ロレッタも乗った。
約2時ほどでみんな補助輪無しで自転車を乗りこなした。
「アレックス君、この自転車って言う乗り物、下手をすれば馬車よりも速いわよね」
「そうですね、馬車よりも速いですね」
「しかも乗っていて疲れないわ、どうしてかしら?」
「それは僕にも解りませんけど、本気で走るとすぐに疲れますよ。普通に走っていても歩いているみたいに疲れないんですよね」
「なるほどね、欠点は雨の日に乗れない事かしら?」
キャシーは自転車に乗っていて、馬車よりも速い事に気づいた様だ、しかも乗っていて疲れない事まで指摘して来た。
さらに雨の日は乗れないとまで言って来た。
でも雨の日でも乗れる方法を僕は知っていたので、その事を伝える事にした。
「雨の日でも乗れる方法がありますよ?」
「え?それは何かしら?どんな方法なの?」
「雨の日は、カッパを着てしまえば良いんです」
「カッパ?カッパを着るって何かしら?」
僕は雨の日はカッパを着れば良いと言った。




