閑話 カーマイン視点
住んでいる国を、ダイナファムからトットリカに変更しました。
そうしないと色々ごちゃごちゃになってしまう為です。
読んでくれた方、申し分ありません。
私の名前はカーマイン、今は平民だ。
今はトットリカと言う国のイレミスと言う町を住んで居る。
私は元は貴族で、この国の右側の国のミラウロスと言う国のタウロスに住んで居た。
私の父親である(フィリックス・フォン・タウロス)はミラウロスの国の辺境伯だ。
そして私はその3男であり、父の辺境伯を継ぐ必要は無く、位のあった他の貴族と婚姻しなければ、いずれにせよ平民になっていたのだ。
ある時、文官として隣町のリトルローザの、ロイドウッド商会に行く様になった。
リトルローザでは1番大きな商会だ。
そこで出会ったのが妻のマチルダだ。
マチルダは髪の色は銀色で、瞳の色も銀色で、鼻はやや高く少し吊り目だがおっとりとした感じだがとても気品があり、全身まるで日に溶け込む様な透明感のある白い肌をした人だった。
私はそんなマチルダに一目惚れをした。
マチルダとはロイドウッド商会に通う内に仲はよくなって行った。
その内に恋仲となり、結婚にまで結びつく。
そして住む家を探している内に、隣国のトットリカのイレミスで、領主が引っ越す事になり、そこを譲って貰い、今はその家に住んで居る。
そして私はトットリカで文官の仕事をしながら、長女リタリアと長男アレックスを育てている。
初めてリタリアが生まれた時は、この瞬間父親になったと感動したものだ。
リタリアは私の髪の緑色と、マチルダの髪の銀色を受け継ぎ、銀緑色で瞳の色は銀、病気もする事も無くスクスクと育って行ったので今の所は一安心している。
リタリアは5才になったので家庭教師を雇ったが、今の所はどうだと言う報告もない。
長男のアレックス、これが少し問題なのだ。
アレックスは生まれた時からほとんど泣かず、なんとなく目が座っていた。
そしてリタリアの時より、ハイハイするのが早く、歩き出すのも早かった。
アレックスが2才ぐらいになったある日、私が仕事が、今日はリタリアはマチルダに任せ、今日はアレックスの面倒を見ようと思った。
私はそろそろアレックスに文字と言うものがどんなものなのか見せる為に、本と石板を用意した。
私は赤ちゃんテーブルの前にアレックスを呼び本を開き、ひとつひとつ文字を指差し発音していった。
これはリタリアにも同じ年齢の時に行ったのだが、
アレックスは、リタリアの時とは反応が違い、私の指先と声に耳を傾けて集中していたのだ。
そして今度は石板を用意し、書く様に指示して見ると、石筆を右手で握り締めて書き始めたのだ。
書いた文字は正確で、これには私は驚いた。
そして次から次に文字を書いていってしまう。
その時私はアレックスは早熟だと思った。
次の日の夜、リタリアとアレックスが寝静まった頃、私はマチルダに今日の出来事を報告してもらうと、アレックスとリタリアで文字の教え合いをしていたのだとか。
その時にアレックスは全ての文字を書いたのだ。
たった1日で文字を覚えてしまった、この時私はアレックスは天才だと思った。
リタリアは5才になってから家庭教師をつけようと思うが、アレックスは3才になってから家庭教師をつけようと思った。
それよりもマチルダがアレックスが『オーラ』を扱えると言う。
まだ2才なのに余りにも早い。
そこで私はアレックスの家庭教師になるアンブレアに、『オーラ』の発現が認められる事を告げ、初顔合わせの時に試してもらったのだ。
そしてやはり『オーラ』の発現が認められる様だった。
そして最も驚いたのはアレックスがりんごを丸かじりしている時だ。
アレックスがもの凄い形相でりんごを丸かじりしている姿は、まるで3歳児には見えず、歴戦の勇姿である、父のフィリックスの姿を重ねてしまった。
そしてアレックスはりんごを食べ終わると、「うん、やみつきになりそう」
どこでそんな言葉を覚えたのは謎だった。