幼少期 ウインナーを思い出す
おでんで思い出したのだけれど、この世界に来てから、ウインナーやソーセージと言ったものを見かけない、もしかしたら無いのだろうか。
無ければウインナーを作るしかない、おでんにもソーセージを使うもんね。
「おでんで思い出したんだけど、ウインナーわ食べたくなっちゃった」
「ウインナー?なにそれ、食べ物なの?」
「そう、食べ物だよ」
「へぇー、どんな食べ物なの?」
僕はウインナーの事を思い出し、つい、アーサーに言ってしまった、なのでウインナーについて少しだけ言う事にした。
「ウインナーはねぇ、牛や羊、豚などの家畜の肉を腸に詰めた料理なんだ、それを茹でて燻製にしたものだよ」
「え、くんせい?それってなんだか作るの難しそうだねぇ、くんせいって言葉もはじめて聞いたし」
「うん、作るのは難しいよ、でも多分僕は作れるよ」
僕はクロードに作るのは難しく、僕なら作れるよ、と言ってしまう。
しかし、それはひとつの冒険である、今日は作らないけど、みんなは真似をしないほうが良い。
せめてインターネットを検索出来る環境にあれば、スムーズに事は進むのだけれど、いかんせんここは異世界で、スマホも無ければ電波も無い。
己の知識と経験だけが頼りだ、作った事は無いので、チャレンジはいつかはして見たいが、時には失敗をするかも知れない。
その思いを胸に秘め、朝食を片付けてクロードと共に教室に向かう。
そしていつも通り、アーサー王子と教室で合流すると、挨拶をして席に座った。
『おはよう、アーサー王子』
「おはよう、アレックス、クロード」
アーサー王子に僕は挨拶をすると、席に座るなり、アーサー王子に言う。
「アーサー王子、僕、決意した事があるんだ」
「なんだい?アレックス、アレックスが決意した事、聞いて見たいな」
僕はそのまま、アーサー王子に決意した事を伝える事にした。
「僕、料理クラブに入ろうと思う、料理クラブが無ければ料理クラブを作ろうと思う、そしてトットリカ学園の食事を美味しくしようと思うんだ」
「料理クラブ?アレックスが料理を作るんだったら、美味しいものが出来るだろうね、是非そうしてくれ、私は応援するよ」
「アーサー王子、やっぱりアレックス君の作った料理、食べた事があるんだね」
「あークロード、アレックスが作る料理は、どれも美味しくて、今まで食べたことの無い味だった、今城ではアレックスに教えてもらったレシピの一つの、パンケーキを食べているが、それも美味しくて毎日の食事が楽しみなほどだ」
「食事が楽しみ?それは良い事だね」
僕が料理クラブの事を言ったら、アーサー王子は喜んで、応援すると言ってくれた。
クロードは今ひとつわかっていない様だったけれど、それはそれで良いと思った。
「それよりも、今日もキャシー先生と部活巡りかなぁ?アーサー王子、アレックス君どう思う?」
「おそらくそうだろうと思う」
突然クロードは話題を切り替え、今日のこれからの事を聞いて来た。そしてアーサー王子はそうだろうと言った。
「僕はもう出来る部活がいっぱいになっちゃった、錬金術クラブに薬草クラブ、魔法使いクラブにそれと料理クラブもあるからね、今の所、全部で四つだ」
「たしかに、毎日の様に部活に入っているから、これだといっぱいだよね」
僕がアーサー王子とクロードに言ったら、2人とも共感してくれた。
部活、後どれぐらいあるんだろう、これ以上魅力的な部活はなくて良いと、僕達は共通して思ったのだった。




