幼少期 おでん③
「おでんもそろそろ出来上がったので食べて見て下さい」
「わかった」
ここでも王様が一番に食べ出した。
「パクパク、美味しい、味が染みてて美味しいぞ、1時間待った甲斐があった、これこそが100%おでんだ」
王様は、ダイコン、タマゴ、つくねなど色々皿に盛って少しづつ食べている。
そしてみんなも食べ出した。
「うまい、本当に味が染みてて美味しいぞ、これが本当のおでんなんだな、1時間待つのがよかったのか」
アーサー王子が、王様と同じ様な言葉を言った。
「アレックスよ、ありがとう、今日は生まれて初めて本当にうまいものを色々食べた、ドレッシングにマヨネーズ、唐揚げにおでんだったな、本当にどれも美味しかった、しかしなぜこの様な料理を知っている?」
ドキリ!!!
王様に色々な料理を出したのは失敗だったか。
さて、ここで前世の事を言って楽になった方が良いだろうか、それとも隠し通すか、少し悩んで僕は前世の記憶がある事を言う事にした。
「王様、それにアーサー王子、僕には前世の記憶があります」
「前世の記憶?」
「はい、前世の記憶、つまり生まれる前の記憶があります」
「そんなバカな・・・しかしそうでないと色々なものが説明出来ない部分があるな、なぜ4才なのにここまで卓越した知識や受け答えが出来るかとかな、何より料理の知識が不思議だ」
僕は素直に前世の記憶がある事を言うと、王様はいまいちピンと来ない様な感じを出していた。
それでも僕は言葉を続ける。
「前世の記憶、ちなみに僕はこの世界とは違う40年生きた記憶があります」
「40年、違う世界で生きた記憶?その一部がこの料理と言う訳だな」
「そうです、今日僕が作った料理は、一般家庭で作られている、一般的なものです」
「これが一般的な料理?ではまだうまい料理はあると言う事か?」
僕は前世の記憶が40年あると言う事を明かすと、王様はおうむ返しに聞いて来た、そして料理に非常に興味を持った様であった。
「僕が生きた前世の世界では、オーラや魔法がない代わりに、文明がとても発達していて、料理も発達していて、僕でさえ全ての世界の料理を食べた事が無く、ほんの一部しか食べた事がありません」
「アレックスでさえ全ての料理を食べた事が無いとは・・・とても料理が発達した世界だったのだな、それにオーラや魔法が無い世界、不便だっただろう」
僕は前世ではオーラや魔法が無い事、料理が発達していた事を言うと、料理の事はともかく、オーラや魔法が無い事で不便だっただろうと思われてしまったので、あわてて訂正を入れる事にした。
「いえ、オーラや魔法が無くとも、電気の力を利用したりした、家電が発達しており、ほとんど不便な事はありませんでした、例えば太陽の力を使った空調機器、夏場に涼しく、冬は暖かく過ごるエアコンと言うものがありました」
「夏場が涼しく、冬が暖かいとは、それも太陽の力を使って行うのか、想像できんが、便利なものであると言う事はわかる」
「あとは一年中冷たい空気が入っている箱の様なものがあり、その中にその中に食品を入れたりするものがあったり、馬はなくとも鉄の箱に入って高速で移動したりするものがありました」
「一年中冷たい空気、まるで冬の蔵だな、それに鉄の箱で高速移動するとは、想像もつかん」
僕はエアコン、冷蔵庫、車の事を軽く説明をした。
「これらのものだけでも、オーラや魔法が無くとも、電気の力を利用する事で、誰でも使う事が出来ました、しかし鉄の箱は、危険なので免許が必要でした」
「めんきょ?めんきょとはなんだ?それにそれが無いと使えんとは、不便では無いのか?」
この世界には免許の制度が無いのかな?
僕はおいおい説明する事にした。




