幼少期 家の中を見てみたい
いつも通りの朝、やっぱり起きるのが一番遅くてしょうがない。ちなみにまだ食事は赤ちゃん用でかなり不満なのだけどこの世界ではこの年齢では普通なのだろうか、オートミールで味がしない感じだ。
2才上の姉は普通に大人と同じ物を食べている。
ちなみ父は朝食の時にはすでに居ないから仕事に出て居るのだろう。
最近になってわかった事なのだけど、この世界のこよみは366日で地球とほぼ同じで、一週間は火、水、風、地、闇、光、無、の七日で地球と同じ日数で覚えやすい。
それと春夏秋冬の四季もあるようだ。
しかしながら、今日はかねてから考えていた事を母に言ってみたいと思っている。
この部屋から出てみたいと。
なにせ生まれてからこの2年この部屋から出た事がないのだ。
この部屋は広さ20畳くらいあって、父と母のベットがあり、少し離れて姉のベット、そして反対側に僕のベットがある。
そして何とトイレや風呂まであるのだ。
だから不便な事はなく一度も部屋から出た事がなかったのだけど、もうそろそろ言ってみたいと思った。
「ねえママ、ほかのへやもみてみたい」
「まあアレックス、でもそうね、
歩ける様にはなったし家の中を見て見る?」
「うん」
言って見るものだ、簡単に許可がでた。
「じゃあリタリアもついてくる?」
「うん、私もついてく」
そして2メートルぐらいあるだろう扉の前に、
母と姉の後ろにつき、初めて部屋から出た。
開けた扉の先は何と3メートルぐらい広くて、
見渡すと結構先まであった。
その廊下を母と姉の後ろについて歩くと、右手側にいくつも扉がある。
そしてその中の一つの扉を開けて、
「この部屋は昔使用人の部屋だったの、今は使って無いから何にもないわ」
「使用人?」
「使用人とはね、偉い人の世話をする、掃除をしたり洗濯したり、色々な事をしてくれる人なのよ」
「へぇー」
そうか、だからこんなに広かったりいくつも部屋があるんだ。
もしかしたらこの家は大きな屋敷みたいなものかも知れない。
部屋から出て、周りを見ながらついていくと、突き当たりに階段があった。
「2階もあるけど行ってみる?」
「うん、いってみたい」
僕は好奇心には勝てなかった、
そして2階に行ってみると、やはり部屋がいくつかある。
その部屋の一つを母が開けその後ろについて入ってみて、僕は窓から外を見てみると、結構な広さの庭だとわかった。
「この家はね、6年ぐらい前まで『クリストフ•ヴィン•ダイナファム』と言う領主様が住んでいたのだけど、
カーマインと私に譲ってくれたの」
カーマインは父の事で母はマチルダだ。
どう言う経緯か知らないけど、こんな広い家を譲ってもらったんだ…
「今は使用人の数は少ないけれど、アレックスがいつも見ているのは料理を持ってくるカレンぐらいかも知れないわね」
そうなのだ、使用人は居たし見た事があるのだ、いつも料理を持って来てくれるカレン、年の頃は15才ぐらいだろうか、メイド風の服を着ていて、茶髪で肩ぐらいの髪で可愛らしい。
生まれた時から毎日見ていたのにあまり気にしていなかった、って僕は結構ひどいかも。
それといつも居る部屋から窓を見ると周りから気配がしていたなぁ。
「あんまり使用人とは会う機会がないけど、今度アレックスを紹介しないといけないわね」
部屋から出て、帰り道いつもの部屋の前で止まった。
「ここはカーマインの部屋って言う事になっているけど、いつ来ても良いわよ、私がいる時にね」
そう言って扉を開けると、真正面に机と椅子があり、両隣に本棚がにはびっしりと本があった。
「アレックス文字を覚えたから、たまにはここに来ましょうか、リタリアも来てみたい?」
「うん、私も来たい」




