幼少期 扇風機
こうして、キャシーは騎士クラブを後にして、次の部活に向かった。
「ここは錬金術クラブよ、ここは私が担当するから、何か作りたいものがあったらオススメするわ」
「僕、興味があります」
キャシーの言葉に、僕は興味があると言った。
「アレックス君、興味があるのね、良かったわ、今作ってるのはね、風を送る機械を作ってるのだけど、なかなか難航していてね、うまくいきそうで、それがうまくいかないのよ」
キャシーは突然風を送る機械を作ってると言うので、ちょっと見てみたら、送風機は箱型でピストンの様になっていた。
僕はこれじゃうまくいかないと思った。
「キャシー先生、羽根を作って風を送る方が良いと思いますよ?」
「なんですって?羽根を作るの?」
「羽根と言っても固い羽根で、鳥の羽根とは違う羽根ですけれど」
僕の言葉にキャシーは興味を持ったみたいなので、僕は続ける事にした。
「紙と鉛筆を借ります」
言うと僕は、紙と鉛筆で軽く扇風機の図を書いてみた。
「こんな感じに、この羽の部分を回すと、風を作る事が容易にできます」
「こんなので風を作れるの?」
「作れますよ」
「なら、今から作ってみるわ、チャチャっとね」
「はい、そうしてみて下さい」
こうして僕はキャシーに扇風機を作る様促してみた。
するとキャシーはすぐに錬金術クラブのメンバーに声をかけ始め、何やら指示を出して、すぐに何かを作り始める。
そうして待つ事1時間くらいだろうか、キャシーはずっと作っていて、どうやらできた様で部品をくつけて完成させて、スイッチを押した。
キャシーがスイッチを押すと羽が回り始め、正面の方に風が起こった。
「すごいわ」
どうやら成功したらしく、扇風機が出来た事に、キャシーは凄く喜んでいる様だった。
「これは製品登録出来るわね、アレックス君、君の名義で製品登録するけど、良いわよね?」
キャシーの言葉に、僕はダメとは言えず。
「良いですよ」
と言ってしまうが、まぁ大丈夫だろう。
「それでアレックス君、この製品、少なくとも錬金術クラブで作ったものだから、マージンを錬金術クラブももらうわね、材料費込みで7割貰って、残りの3割はアレックス君のものね」
「え、そんなに貰えるんですか?ただ紙に書いただけなのに」
「そうよ、それで、これで登録しちゃうけど良いわね?」
「はい、よろしくお願いします」
「それじゃあ今から銀行に行きましょうか、アレックス君は銀行の口座を持ってないでしょ?」
「はい、まだ持ってません」




