幼少期 つま先
翌日、寮から教室までそんなに時間が掛からないから、余裕を持って朝の支度をする。
朝起きて顔を洗って、大をして小さい方も同時にして、食堂に朝食を食べに向かった。
朝食は一階にある食堂で食べる、僕は2階にある部屋を借りているから、一階まで降りる必要があるけど、時間通りに朝食が用意されているのは、ありがたい事だ。
僕が一気に着くと、食堂らしき場所に目を移した。
食堂のカウンターらしき場所もわかり、そこまで足を運んで、対応しているおばちゃんに声をかける。
「おはようございます、朝食を下さい」
「おはよう、はい朝食だよ、このトレーを持っていきな、食べ終わったらこっちに持ってきてね」
「ありがとうございます」
僕はおばちゃんに、朝の挨拶と食事のお礼をした。
トレーを手に取り、辺りを見回すと、ちらほら席に座っている子供たちが居た。
その中で大人しく食事を摂るクロードの姿があったので、僕はその席に向かい、その席に座り、食事をする事にした。
「おはようクロード君」
「あ、アレックス君おはよう」
「昨日はなんだかありがとう」
「いや、僕に方こそ突然お邪魔しちゃってごめん、それとありがとう」
僕はクロードに挨拶をして、昨日のお礼を済ませ、食事を食べ始めた。
「パクパクパク、ムシャムシャ、ガチャン、ムシャムシャ」
「あ、あ、アレックス君、アレックス君すごいね、凄い勢いで食べてくね、とても4才には見えないよ」
「あー、これね・・・、僕はあんまり気にしてないよ」
「そうなんだ、何だかごめんね」
僕が食事を始めると、クロードが目を大きくし、驚愕した表情をして居たが、僕は気にする事なく食事を始めた、そしてなぜか謝られた。
朝食は、家の朝食に似ているが、パンケーキとステーキではなく、固いパンに固いステーキ、味のない野菜で、少しだけ、以前の朝食を思い出した。
しかし固いのは、歯が痒いのでちょうど良い。
「歯が痒いのでちょうど良い」
「え?」
「歯が痒いから」
「そうなんだ・・・」
僕は素直にクロードに歯が痒いと伝えた。
それを見て、クロードは少し引いている様だったが気にしない。
「ところでアレックス君、アレックス君っていつも変な歩き方だよね・・・もしかしてつま先だけで歩いてる?」
「あーこれね、これは僕の背が足りないからだよ・・・こうする事で少しでも高く見せたいから・・・あとはトレーニングでもあるかな」
「トレーニング?つま先歩きが?」
「そうだよ、それに知っているかい?四足歩行の動物はつま先だけで歩いてるって」
「そうなんだ」
クロードが僕がいつもしているトレーニングについて聞いてきたので、少しだけその事について話した。
「あとたまにこんな事もするんだよ」
そう言うと僕はおもむろに立ち上がり、つま先で立ち、貧乏ゆすりを始めた。
「ぷ、ふふふ」
「クロード君?どうしたの?」
「いや、ごめん、ちょっとおかしかったからつい笑っちゃった」
「笑わないで欲しいな、僕は真剣なのに」
僕はクロードが笑った事に少しだけ怒りを覚えたよ。だから僕はふくれっつらになった。
「ごめんごめん、そうだ、今日はこのまま一緒に登校しようよ」
「そうだね、そうしよう」
クロードがそう言うので、僕はそうする事にした。
こうして、僕とクロードは食事を終え、空になったトレーを片付けて寮を出た。
寮を出てすぐに学園の教室があるのだが、教室まで歩いていると、アーサー王子がいたので、僕はアーサー王子に挨拶をする事にした。




