幼少期 クロードとガーター
それから自己紹介はすぐに終わり、Sクラスの教室まで案内され、そのあとそのまま帰宅する事になった。
ちなみ僕は家が遠いので、寮生活になったけれど、これも良い経験になるだろう。
僕の家から学園のある王都まで、馬車で2日かかるのだ、急げば1日で着くとは言え、毎回行ったり来たり出来ない。
だから寮生活になったのだが、僕は平民だから1人だ・・・、4才で1人ってなんだか心細い感じだ。
寮に帰ってくると夕食までには早かった。
僕は1人部屋に行き、今後の事を考える事にした。
僕はSクラスになり、アーサー王子とともに授業を受ける事になるだろう。
そして後は部活があると言っていたなぁ。
たぶんこの部活はアーサー王子とは分かれる事になると思う。
どうなるかはわからないけれども。
「コンコン」
そんな事を考えていたら、部屋のドアにノックが鳴る音がした。
「クロードと言う者だけど、アレックス君、部屋に入って良いかな?」
「良いですよ」
「それじゃぁ入るね、ガチャ」
入ってきたのはクロード・ヴァン・モネ、今日のSクラスの自己紹介をした1人だった。
そのクロードが部屋に入るなり言葉を続ける。
「アレックス君、唐突にすまない事を聞くけど、アーサー王子にとりいっているって本当かい?」
「そんな事無いけど、もしかしたら周りから見たら、そう見えちゃうかも知れないね」
クロードは黒髪で、髪はそんなに長くなく、前髪は眉毛ぐらいまであり、瞳は水色をしていた。
年の頃は見た感じだと10才前後だろうと思う。
前世でいう所の、優等生って言う感じがする男の子だった。
「気分を悪くしないでおくれ、アレックス君はまだ4才だと聞いているし、入学初日からアーサー王子と一緒にいるから、結構目立つんだ、アレックス君はね。
それと、とりいってるっていう話しをAクラスのガーター・ヴァン・セプトって奴が言っていたからさ」
「ガーター・ヴァン・セプトって、セプト伯爵の事かい?昨日、学園に来る途中の交差点の所で、アーサー王子に阻まれて立ち往生していたんだけど、その時に顔を初めて見たよ」
「そうそう、そのセプト伯爵の子供の事だよ」
「やっぱりそうなんだ」
「それで、そのガーターはアレックス君は、アーサー王子に気に入られようとして、色々ととりいってるって言って、周りに言いふらしているみたいなんだ」
「そうなんだ、何も知らないくせに、あれこれ言うのはちょっと迷惑だよね」
クロードが申し訳無さそうに僕に言ってきたので、ガーターとの出会いの事を話しそんな感じの事を言った。
「アレックス君、ごめんね、アーサー王子にとりいっているって言う話しをするのもおかしい事なんだけど、つい気になっちゃってね、それとガーターの奴、あんまり良くないね」
「僕の知らない所で変な噂を広めるなんて、本当に良く無いよね。クロード君、真似しちゃ駄目だよ?それと僕はアーサー王子にとりいってなんかいないから、偶然本当に仲良くなったんだ」
「僕はガーターの奴みたいな事はしないよ、アレックス君、アーサー王子と偶然仲良くなったんだね、ガーターの奴を気をつける方が良いかもね」
クロードも、ガーターの事はあんまり良くは思って居ないらしく、僕に今後ガーターの事は注意する様に言った。
「僕がガーターの奴の奥歯をガタガタにしてやる、ガーターだけに」
「アレックス君、あんまり良くは無い言葉を使うんだね、本当に4才か疑わしいよ」
「僕は子供だから口が悪いんだ」
僕がガーターのダジャレを言ったらすぐにつっこまれた。
「アレックス君、僕は親が伯爵で、ガーターの奴と同じ身分だけど、アレックス君が平民だからって気にしないよ?だから出来れば僕とも仲良くしてくれないかな?」
「クロード君、良いよ、僕とも仲良くしてね、同じクラスだし」
「ありがとう、アレックス君あと僕、アーサー王子とも仲良くしたいな。これじゃあ僕がアーサー王子にとりいっている感じだね」
「とりいろうがとりいらがまいが、そんな事は良いんじゃない?仲良くなれればね」
僕と仲良くなる様に言ったクロードは、その後アーサー王子とも仲良くなりたいと本音で言った。
「ありがとうアレックス君、君と話せて良かったよ、それじゃ今日はもう遅いからまた今度ね」
「うん」
クロードは僕にそんな言葉をかけて嬉しそうに部屋を出ていった。
「クロード君か・・・、良い人そうだなぁ、よし、仲良くなる事を目指そう」
それから僕は食堂に行き、固いパンに肉、それから生の野菜が出てきて食事をした。




