幼少期 4才になった
あれから数日、何事も無く過ごしていたら、いつの間にか4才になっていた。
そしてこの年からなんと学園に入学して通うと言う事になっていた。
僕が思うのも不思議では無いと思うのだけど、4才から学園に入学ってちょっと早いにでは無いかと思う。
しかし父が言うには、早く卒業して、文官なり、魔道士になった方が良いよ、との事だった。
でもこのままだと、働き始めるのが早いのでは無いかと思う、学園の入学は平均10才らしいし・・・。
とは思うけれど、ここは黙っていようと言う事にした。
そして入学式当日、その学園に向かう途中での事だった。
学園に向かう途中、目の前で馬車が立ち往生していた。
どうやら交差点でどちらかの馬車が先に行くのか揉めている様だった。
そしてその馬車の一台は王太子の馬車で、もう一台は伯爵の馬車だった。
なんとそして伯爵の方が先だとイチャモンをつけた様だった。
しかし伯爵は、相手の馬車が王太子殿下のものだと知ると、すごすごと引いていった様でった。
そこで、一部始終を見ていた僕の馬車も立ち往生していた為、王太子殿下が気にしてくれた様で、僕とばったり会う事になってしまったのだった。
「王太子殿下、初めまして、アレックスと言います。
家名は平民の身なので無いです」
「私はアーサー・ヴィン・トットリカ、これからもよしなに」
僕が先に名乗り、その後王太子殿下が名乗ってくれた。
もっとも、馬車の紋章で王族と言うのはわかっていたので、驚きはそれほどでも無いが、平民なのに王族にいきなり会うなんて言うのは驚いた。
そして今は僕に馬車は僕の後ろを走り、僕は何故か王太子殿下の馬車に同乗しているのだ。
どうしてそうなったんだろう。
「アレックスはその様な歳で学園に入学するのか・・・、なんとも勇ましい事だな」
「私の一存ではありませんが、父上が早い方が良いと言うので、それに従っただけの事です」
「アレックス、私はそなたを気に入った、もし何かあったら私の名を出すと良い、遠慮なくな」
「誠にありがとうございます、もし何かあったらそうさせていただきます」
アーサー王子は僕の事が気に入った様だ僕はただ、アーサー王子の言葉に続いた。
しかしこれはうまくいったのだろうか、僕の姉であるリタリアとアーサー王子の接点が縮まってしまった。
まぁ僕としては、リタリアとアーサー王子が結婚すれば、アーサー王子が義兄になってしまうが、困った事ではなく、とても良い事である。
お金に困った時、アーサー王子がなんとかしてくれるかも知れないし。
ならば僕はリタリアとアーサー王子の間を応援した方が良いだろう。
その日の夜、僕はアーサー王子と出会ってしまった事を家族みんなに言う事にした。
「と言う事で、僕は今日、アーサー王子と出会い、気に入られた様なんだ」
「ねぇねぇ、アレックス、アーサー王子はどんな感じの人だった?優しい感じ?それとも怖い感じの人だった?」
「アーサー王子は赤い髪をしていて、目は大きく、整った吊り目だったよ?鼻も高くて、くちびるは薄く、容姿はとても整っていたよ」
僕はリタリアにそんな風に話した、リタリアはとても興味深々だった。
「そうなんだ、私の理想どおりだと良いな、じゅるり」
リタリアはよだれを少し垂らしそうになったので僕は注意する事にした。
「リタリア、よだれが出ているよ、大丈夫?」
「うん、大丈夫、嬉しくてつい・・・よだれ出てた?」
「うん、よだれ出てたよ」
「まぁ、はしたなかったわね、気をつけるわ、はぁ・・・早く学園に入学したいわね」
「リタリア、気持ちはわかるけど、あと2年ほど待って欲しい、それでも十分に女性としては早いんだからね?」
「わかったわ、パパ、パパは私と王太子が仲良くなったら嬉しい?」
「そうだね、それは栄誉ある事だし嬉しく思うよ」
リタリアの言葉に、カーマインは戸惑う事無く答えた。
「僕もリタリアがアーサー王子と仲良くなったら嬉しいな、でもその前に、僕とアーサー王子が仲良くなるかもね」
「そうね、アレックスとアーサー王子が仲良くなったら私も嬉しいわ」
僕の言葉にリタリアは答えてくれた。
ちなみにリタリアはヒロインだけあって容姿にとても恵まれている為、とても可愛いのだ。
アーサー王子の目に止まれば、アーサー王子がリタリアの事を気にいるだろう。
さらに、見目だけで言えば、リタリアの弟である僕も、結構容姿には自信がある、今世はこれだから自信があるのだ。




