幼少期 リタルダはオムツで
リタルダは喋ると言っても、まだ生後1日で赤ちゃんだからオムツだし、夜泣きもする。
そんなリタルダは僕の隣で寝る事になった。
夜泣きと言っても些細なものだし、僕は何もできない。
僕だってまだ3才だから。
そんなリタルダが夜泣きをして僕を起こしてとんでも無い事を言った。
「リタリアおねぇちゃまは主人公でしゅ」
「何だって?むにゃむにゃ」
リタルダが眠い僕にそんな事を言った。
「わたちが前世でやっていた乙女ゲームの中でリタリアおねぇちゃまは主人公だったみたいでしゅ」
「そんな、そうなんだ」
そうなんです、リタリアは主人公だったんです。
「リタリアおねぇちゃまが8才になったら学園に通ってそこから物語が動く様になりまちゅ」
「でも僕はどうする事も出来ないよう」
リタルダがこんな夜中に僕を起こしてそんな事を言うから驚きだ。
「リタリアおねぇちゃまは学園で王子様と出会いそこらへんでイベントが発生しまちゅ」
「危ないイベントじゃあ無いよね、むにゃむにゃ」
「危険なイベントもありまちゅ」
僕はリタルダの言葉に眠い目を擦る。
リタリアは今5才だからあと3年しか無い。
そんな中、僕の中から平民のパン屋の娘探しは消えてしまった。楽しみだったのに。
「とにかく今日眠ろうよリタルダ」
「オムツ替えてくだちゃい」
「無理だよう、むにゃむにゃ、すやすや」
僕は渾身の力で眠りについた。
次の日
「私が主人公のゲームって何なの?」
「そのままの意味だよ、リタリアが主人公で凄く複雑なゲームなんだ」
「そうなんだ」
「改めてリタルダがどんなゲームか説明してくれるかな?」
「はい」
リタリアが最初そんな事を言ったので僕がどんなゲームなのかをリタルダに話してもらう事にした。
「光に導かれて、と言うゲームで主人公の女の子が男の子を落として行くゲームでしゅ、悪役令嬢から虐めを受けるのでしゅけど、最終的にはハッピーで終わるゲームでしゅ」
「リタルダ、とてもわかりやすい説明だったよ、ありがとう」
リタルダの説明は本当に単純だけどわかりやすい説明だった、他に言う事はないだろう。
「あと、悪役令嬢の名前は、ロレッタ・ヴィン・ツェッタ、『光に導かれて』と言うゲームで悪役令嬢だから気をつけるでしゅ」
「リタリア、まだ先の事だけど気をつけといた方が良いよ」
「うん、わかった」
リタルダが言い、僕の後にリタリアが続く。
それにしてもリタリアは普通だと思っていたのに、
ゲームの主人公だなんて、僕の家だけに凄い重要な人物が集まるものだ。
何かゲームだけのパワーバランスだけじゃ無い気がする。
ゲームの主人に、前世の記憶持ちが2人も集まるなんて普通じゃない感じだ。
魔王でも出てくるのかなぁ、わからないけど。
絶対出てくる魔王は強いでしょう、多分。
出来れば魔王クラスの強いものとは戦いたくは無いが、僕はチートでリタリア、リタルダもチートだ。
何の為のチートなんだろう。
まずはあと3年しか無い先の事を注意しつつも、1日を過ごすしか無いか。
厄介な王太子とは僕は重なるのだろうか、来年になっても僕はまだ4歳、学園に入学は無いだろうけど先の事はわからない。




