幼少期 お気に入りの料理
前世の記憶があった事がバレて次の日、
特にどうとか言うのも無く、朝はやって来た。
「おはよう、アレックス」
「おはよう、ママ」
「アレックス、アレックスがこの間作ったパンケーキとガーリックソテーは、前世の記憶による物なの?」
「そうだよ、ママ、前世で作った事のある料理だよ」
朝からは母が、以前作った事のある料理の話をしてきたので、これは前世の記憶による物だと、素直に話した。
「アレックス、例えば他にも前世で作った料理なんて言うものはあるの?」
「うん、少しだけならあるよ」
と、リタリアが聞いてきたので、素直にあると答えた。
「最近毎日パンケーキとガーリックソテーが出て来て良いんだけど、私、少し飽きちゃったわ」
「そりゃあそうだよね、これだけ毎日食べる料理でも無いしね」
リタリアがそんな事を言って来たので、僕は当然だと答えた。
「だけど、前みたいに固いパンは嫌だし、しょうがない物だとも思ってるの」
「前の食事よりは良くなったんじゃ無いかな?」
「そりゃあ、ガーリックソテーが出る食事なんかは、カチコチパンと味のしないスープと、カチコチのサイコロステーキだった物、それに比べちゃうとね、以前は食事はただ食べるだけだった物だもの」
「それでも、以前食べていた料理で好きだった物はある?」
「そうね、私が1番好きだった物はチーズを使ったサイコロステーキだったわ」
リタリアが以前の食事に満足していなかった事を言ったが、その中でも好きだった物を聞いてみた。
するとリタリアはチーズを使った物が好きだったと言っので、僕はチーズを使った料理を、考える事にした。
「リタリア、リタリアはチーズは好きだったんだね、
チーズを使った料理、直ぐに思いつく物はチーズハンバーグ、それからチーズオムレツ、チーズグラタンぐらいかなぁ」
「え〜アレックス、チーズを使った料理が3種類もあるの?私、それ全部食べてみたいわ」
「わかった、時間があったらカレンと一緒に作ってみるよ、と言うか今日時間がありそうだから、僕、厨房に行ってみるよ」
「本当?アレックス、私期待しちゃうわ」
リタリアが僕が厨房へ行くと言うと、本当に嬉しそうにしていた。
ちょうど朝食が終わり、カレンが食器を片付けに来たので、僕はカレンに今日は厨房へ行くと言う事にした。
「カレン、今日僕、厨房へ行きたいから、その前にカレンにお願いしたい事があるんだ」
「何でしょう、アレックス坊っちゃま、何か用意して置かなけれならない物でもあるんでしょうか?」
「料理の材料にチーズと肉とタマネギ、それから固いパンと牛乳が必要なんだ、あれば良いけど、無かったら困るから」
「良いですよ、わかりました、では今日は町に私が買い物をしてくるので、いつもよりちょっとだけ遅くなってしまいます」
「わかった、カレン、ありがとう」
僕はカレンに今日使う材料をあらかじめ用意してもらう事にした。
そしてしばらくして、僕は厨房に赤ちゃんテーブルと積み木を持って来た。
「アレックス坊っちゃん、毎回赤ちゃんテーブルと積み木を持って来るのは大変じゃないですか?何ならトムに言って台を作って貰いますか?」
「イヤ、良いよ、だって厨房の邪魔になっちゃうでしょ?」
「わかりました、本当に良いんですね?」
「うん」
僕がいつも厨房に赤ちゃんテーブルをと積み木を持ってくるのが大変だと思ったのだろう、カレンは気を使ってくれた。
「じゃあカレン、肉をいっぱい叩く様に切って、それからタマネギはみじん切りにしてくれる?
それからパンを砕いて粉々にして、牛乳を入れて、ボールの中で混ぜてこんな形にまとめてね」
「はい、わかりました」
「じゃあ焼いて行くんだけど、注意して欲しい事は、必ず火を中まで通してね、生焼けだとお腹を壊しちゃうから、弱火片面3分焼いたら、水を入れて蓋をして、15分焼いてね」
「はい」
「じゃあカレン、いつもの様に試食して見て」
「はい、モグモグ、うわぁ〜これ美味しい、肉汁が噛めば口の中に溢れてくるわ」
こうして、ハンバーグが出来たので、後はチーズを乗せ、早速お昼に出してもらう事になった。
「これがハンバーグ、モグモグ、美味しい、アレックス、本当に美味しいわ」
「モグモグ、本当ねこれは今までの中で一番美味しいわ」
と、上から順にリタリア、母が評価をしてくれた。




