幼少期 魔法の授業②
「ちなみにこの水は飲めるのよ」
「作った水が飲めるなんて便利ですね」
オーラを魔力に変換して、その魔力で魔法を使って、さらに利用できるなんて、本当に凄い。
もしも魔法を使って、日常生活で利用出来る物を作れれば、元ではオーラという事になる。
何かを作るとしたら、材料費に原価をかける事なく作れてしまう事になる。
最も、魔力の消費は疲れてしまうのだけど。
その瞬間、僕はもしかしたらと思う事があって、アンブレア様にお願いをして見た。
「アンブレア様、アンブレア様は水、地、火の魔法の適正があるんですよね、火魔法については何となくわかるんですけど、地魔法とはどんなものかイメージ出来ません、見せてもらっても良いですか?」
「良いわよ」
そう言うとアンブレア様は両手をゆっくり前に出し、何やら少しの間をもって言葉を発した。
「クエイク」
アンブレア様が発した言葉と共に、アンブレア様の両手の前の地面が揺れた。
うわー、あれをやられたら平衡感覚を保っていられないだろうなぁ、今アンブレア様が使った魔法は、多分攻撃魔法なんだろう、地形まで変わってしまっている。
「クエイク」
アンブレア様が再び魔法の言葉を発すると、変わってしまった地面が修復された。
「アンブレア様、見せてくれてありがとうございます」
「どういたしまして、見ていてどう思った?」
「僕はあれを目の前でやられたら、真っ直ぐ立っていられないし、平衡感覚を失ってしまうと思いました」
「アレックス君、その通り、今使った魔法は相手の平衡感覚を失わせる目的の、いわゆる攻撃魔法なのよ」
「そうでしょうね、見ていて僕もそう思いました」
でも本当は、僕が見たかった魔法はそうではなかった。
本当は土魔法で形成された、形のある物を見たかったのだ、だから僕はアンブレア様にさらに質問する。
「アンブレア様、土魔法は他に出来る事はありますか?例えばお皿を作ったり」
「出来るわよ」
そう言うと、アンブレア様は再び両手をゆっくり前に出し、言葉を唱えた。
「クリエイト」
アンブレア様の言葉と共に、アンブレア様が両手にお皿の形をした物を持っていた。
「アンブレア様、素晴らしいです」
「どういたしまして、でもね、魔法で作ったお皿はあんまり長持ちしないの」
「そうなんですね」
「そうなのよ、軽くお水を飲む事は出来るんだけどね」
そうなんだ、でもこれを焼いて固めたら、ちゃんとしたお皿になるんじゃないかなぁ。
「でもね、アレックス君属性に適正が無くても、オーラを魔力に変換する訓練は出来るの、属性の適正がわかる前だと、とっても難しいけどね」
「そうなんですか、でも僕もやって見たいです、教えて下さい」
アンブレア様が難しいと言ったのに、僕はやる気満々で教えて下さいと言った。
「そうねぇ、オーラを魔力に変えるのは本当に難しい事なのだけど、私が今魔法を使う前にやった、両手をゆっくり前に出しながら、オーラを意識して、オーラを飛ばすのではなく前に留めて、属性のイメージをするの」
「属性のイメージですか?僕、やってみます」
僕はアンブレア様に言われた通り、オーラを出すのでは無く留めて、水のイメージをした。
しかし水のイメージをしたものの、僕の両手には水は出なかった。
しかし僕は何かが足りて無いと思い、言葉を発する事にした。
「アクア」
すると僕の両手に、先程アンブレア様がやった様には、大きくは無く、小さな水の塊が出来た。
「なんて事、アレックス君お見事、水の属性の適正があったのね、言われて直ぐに魔法を使うなんて」
「ありがとうございます、アンブレア様」
「後は他の属性については、やっていって見るのも良いかもしれないわね」
その後、僕は次々と他の属性の魔法を発現し、アンブレア様は驚いた様だった。




