幼少期 魔法の授業
朝、目覚めると目蓋を開けようとしても開かない。
なので手の指を使って無理矢理目蓋を開くと、目ヤニがびっちりついていた。
僕が目蓋と格闘している様子を、リタリアがずっと見ていた。
母は特に気にしていない様子で、庭を眺めていた。
今日も僕が1番遅起きだ。
今日は朝からニンニク臭い、昨日カレンにアンズタケのガーリックソテーとサイコロステーキの塩加減と火加減を指導したのが良かったのか、今日の朝食はいつものパンケーキと、スープとサイコロステーキだった。
でもサイコロステーキは、物凄いニンニクが効いたガーリックソテーになっていた。
僕達はほとんど外に出ないから良いけど、朝からガーリックソテーを食べてしまうと、おそらく町に出かけたら注目の的になってしまうかも知れない。
ニンニク臭くて。
リタリアも家庭教師に何か言われるかも知れないが、しょうがない。
父はどうなのだろう、僕達が起きる前には居ないけど、朝食は同じ物を食べているはずだ。
同僚たちと会話をする事があるだろう、ニンニク文官と言われない事を願う。
今日は僕も久しぶりの授業で、アンブレア様が来る。
だからいつもより、長めに歯を磨き、僕は自分の教室に向かった。
教室で机に座ってしばらく待っていると、
「おはよう、アレックス君」
「おはようございます、アンブレア様」
アンブレア様が教室に入って来て挨拶をしてくれたので、僕も挨拶をした。
「今日は何だか教室の香りがいつもと違うわね、ちょっと強めの香りがするわ」
「今日の朝、ニンニクを僕が食べたのでそのせいだと思います」
アンブレア様がクンクンしながらそんな事を言ったので、犯人は僕ですと素直に言う。
長めに歯を磨いたけど、今世で使っている歯ブラシは、前世で使っているのとは違い、歯ブラシの木を使って磨くのだ。
形状は歯ブラシに似ているけど、ちょっとちゃんと磨けなかったかな。
「ニンニクね、まあ良いわ、ちょっと社会の勉強をしてから、オーラの勉強をするから、そうしたら庭に出ましょう」
「はい」
こうして、アンブレア様の教鞭の元、ちょっと社会の勉強をしてから庭に出て、オーラの勉強をする事になった。
「アンブレア様、ちょっと質問があります」
「何かしら、アレックス君」
「魔法について知りたいのです」
「魔法ねえ、そうね、アレックス君はオーラも飛ばせる様になったし、そろそろ魔法について教えましょうか」
「ありがとうございます」
僕が今日、1番聞いて見たかった事をアンブレア様に聞くと、嬉しい事に魔法について教えてくれるそうだ。
「まず、魔法なんだけどね、魔法は魔力が無いと出来ないの、そして魔力はオーラを変換して魔力にするの」
「オーラを魔力にですか?」
「そうよ、魔力はオーラを操る中で1番難しいの」
「オーラを操る中でも1番難しい」
「そして重要なのは、魔法は個人に適正があって、使える属性と使えない属性があるの」
アンブレア様が次々と魔法について教えてくれた中で、僕は属性と言うのが気になった。
「属性はこの大陸で使われている曜日でもあって、火、水、風、地、闇、光、無の7つあるの」
「属性は曜日に使われているんですか」
「そうよ、そして魔法は属性に適正が無いと使えないってさっき言ったわよね、でも個人で複数の属性の適正がある場合があるの、例えば私が使える魔法は水、地、火よ、そんな風に特に貴族は2〜4個ある場合が多いわね」
「属性の適正が複数ある場合があるんですね」
「じゃあ今から私が魔法を使って見るから見ていてね」
アンブレア様とそんな会話をしていたら、アンブレア様がゆっくりと両手を前の方に出し、さらに言葉を言った。
「アクア」
アンブレア様がアクアと言った瞬間、アンブレア様の両手から水の塊が円になって出て来て、しばらくするとパシャンと地面に落ち、地面が濡れた。
「今私が使った魔法は、見ての通り水魔法よ、この水魔法を使った攻撃魔法もあるけど、使い方によっては強力よ」
「水魔法、攻撃魔法もあるんですね」
「ちなみにこの水は飲めるのよ」




