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幼少期 どうやら転生したらしい
僕がどうやら転生したらしい、と思ったのは、
何度も起きて何度も寝てを繰り返すうちに
段々と視界がはっきりしてきたのだ。
ぼんやり視えていた自分の手の輪郭もはっきりしてきた。
とても小さな手だとわかったのだ。
父親と母親と思わしき人物、
お腹が空いて声を出すと母親らしき人物が授乳してくれる。
寝たり起きたり、
そんな日を毎日も繰り返すうちに、
この体が自分のものでは無いかと自覚し始めたのだ。
以前よく見ていた小説の物語の中で、異世界転生したらしいと思ったのも理解不能な言葉、それと今の自分だ
(赤ちゃんってなんだこれ)