幼少期 森へ行こう
昨日は気を失い、変な時間に目が覚めてしまったが、それからすぐに眠れた。
流石3歳児の体、寝つきは良い、まあ後、今が11月半ば頃で、夏の頃の様に寝苦しく無いって事もあるけどね。
朝の目覚めも良く、顔を洗って口をゆすぎ、水を飲みそして、小さな方と大きな方をして、朝食を食べた。
「リタリア、アレックス、今日は3人で森に行きましょう」
「うん、私も久しぶりに森へ行ってみたい」
「やった〜、嬉しいな、森けっこう好きだから」
母、リタリア、僕の順に言う。
本当に嬉しい、森、特に秋の森は空気も美味しくて、場所によってはキノコの様な香りがする場所もある。
森は前世でも、クマが出たりイノシシが出たり、後ヘビやオオスズメバチなんかがいたり、森の規模にもよるけども、危険な事もある。
僕が前世で行っていた森は、浅い森だったけど、浅い森でもオオスズメバチに会ってしまった、それも大群に、、、見た瞬間走って逃げて事なきを得たけど、本当に怖かった思い出だ。
でも以前リタリアは、森はあんまり好きじゃないって言っていたけど、やっぱりたまには外に出たいのかな?
意外な様で意外でも無いか。
リタリアはインドア派かアウトドア派かで言えば、かなりのインドア派だろう、いつも部屋の中で人形で遊んでいる。
僕は、今でこそたまに外に出るけど、3才になる前までの時間、ほとんど部屋の中で積み木をしたり、オモチャで遊んでいた。
僕はインドア派かアウトドア派かどちらかと言われれば、インドア派だろうな。
前世でも、キャンプの経験は小学生の頃に、一度だけした事がある、それも集団での行事だった。
だから今流行りの、1人キャンプとかする人達に比べれば、圧倒的に僕はインドア派だ。
それでも森に行くのは嬉しいのだ。
「今日はアレックスとこの間行った時の様に、ただの散歩じゃなく、食材の確保をするの、だから背負いカゴとロープ、それからカマを持って行くわ」
『山菜取りだぁ!』
母はそう言うと、この間りんご農園から持って来た背負いカゴに小さく束ねたロープとカマを入れ、背負った。
9ヶ月半の妊婦が、背負いカゴを背負うなんて、
なんてシュールなんだと僕は思ってしまったが、もしかしたら平民あるあるかも知れない。
「リタリアとアレックスは何も持たなくて良いからね、じゃあ行きましょうか」
『うん』
こうして、母と僕は外に出て森へ向かった。
森へ向かう途中、庭にパンジーと、反対側にローズマリーが植えてある場所でリタリアが、
「わぁーパンジー、綺麗だわ〜久しぶりに見たわ、それとローズマリー香りは強いけど、とても良い香りがするわよね、アレックスはローズマリー好き?」
「僕はあんまり好きじゃないかな、近くに寄って香りを嗅ぐ分には良いけれど、葉っぱを手に持って擦るとなかなか匂いが取れないもん」
「アレックスはお子ちゃまね、この香りの良さがわからないなんて」
「リタリア、リタリアは5才、僕は3才、2人そろってお子ちゃまだよ?」
「まぁ〜、アレックス、私がお子ちゃまな事は認めるわ、でもアレックスはまるで赤ちゃんね」
リタリアと僕は言い合いになり、母は嬉しそうにその様子を見ているだけ、結局言い合いは僕が折れた。
前世合わせて43歳、精神は今の3歳の心に引っ張られて、精神年齢はもっと低くなっているかも知れないが、リタリアは5才だ、喧嘩をしてもしょうがない。
と、道中でそんな事はあったが、他には特に何もなく、森へ着いた。
「今日はアレックスとこの間行った最初の左の道より、もう一本先の左の道へ行くわよ、そこの少し先へ行った場所がいい所なの」
「うん」
母はそう言い、僕が頷くと、この間行った道より少し歩くと、木々が少し少ない場所着いたら左の道を進むと、森と言う感じの香りが華やいだ。
言うなれば森のキノコの菌の香りの世界観だったそこの地面を見ると、所々でキノコがキノコのコロニーを作っていた。
「じゃあ早速キノコを収穫していきましょう」
『は〜い』
僕達は母の言葉に続き、早速素手でキノコをむしった。
「ねぇママ、これはなんて言うキノコなの?」
「これはね、アンズタケって言うのよ」
「そうなんだ、美味しそうだね」
「美味しいそうだからって、そのまま食べちゃダメよ」
アンズタケか〜
前世で数年前に外国人の日本漫画家さんがいると言うのを知り、その作家さんが女性で綺麗だと言う事もあり、その作家さんが出している漫画を即購入した。
その作家さんの漫画を見ていたら、北欧では時期になるとみんなでアンズタケを採り、アンズタケでパーティをしたりとかだった。
日本でのキノコ採りはイグチ科は毒は無しって聞いた事もあったけど、イグチ科にも毒キノコが存在する様で、代表的なのはドクヤマドリだそう。
キノコは、素人判断してはいけないのだ。




