幼少期 オーラに関して
目を開けると、飛び込んで来るのは部屋の天井で、いつもと違う所は、部屋は明るくて、外を見れば暗く、今が夜だと言う事がわかった。
「目が覚めたの?アレックス」
「うん」
母が少し心配そうに言うと僕はまだ頭がスッキリしないまま答えた。
「もしかして僕、気を失ってたの?」
「そうよ、今は夜の9時頃、アレックスが倒れてから半日ぐらい経った所ね」
「ごめんなさい」
僕は多分自分の身に起きたであろう事を考えて言い、母はそうであったと答えた。
「良いのよアレックス、こうなる事になる人は少なからず居るから」
「多分、僕、オーラを使いすぎちゃった?」
「そうよ」
僕は母に謝り、そして質問をした。
「オーラはね、誰にでもあるものなの、オーラを意識出来る様になるのは、大体10才ぐらいの人がほとんどなんだけど、それからオーラを意識して使い過ぎてしまい倒れしまうの、オーラの枯渇、最初の頃に起きる事よ」
「そうなんだ」
母は僕にわかりやすく説明をしてくれて、僕は頷く。
「でもね、アレックス、気を失ってしまうけど、良い事もあるんだよ、オーラが枯渇して気を失うと、少しオーラ量が増えるんだ」
「そうなんだ」
父は僕に嫌な事ばかりでは無いと説明してくれた。
「でも、だからと言って、倒れてしまうのは危険だし、無茶をするほどの事でも無いんだ」
「そうだよね」
父は真剣な眼差しで僕を見て言う。
「アンブレア様は大層責任を感じていらして、まさかもうオーラが枯渇する体験をさせる事になるとは思わなかったと、謝ってくれたわ」
「アンブレア様のせいじゃ無い、僕がいけないんだ、途中目眩がしたけど、そこでやめずにそのまま続けてしまったから」
母が僕が倒れた時の事を言い、僕は自分の責任だと言った。
「私ね、アンブレア様は謝ってくれたけど私は『ありがとうございます』って感謝したわ、実はオーラを枯渇させるって凄く難しいの、オーラは枯渇する手前になってくると、目眩がしてその目眩も段々強くなっていくから、でもオーラの枯渇は貴重な体験、いつかは一度でもアレックスに体験させたかったの」
「僕も無理をしすぎちゃった、アンブレア様に謝らないといけないな」
母は僕がアンブレア様の事を心配しているのがわかり、僕にそう答えてくれた。
「職業の中にはね、オーラ特化部隊って言うのがあって、オーラ量が多い人しかなれないものもあるんだ、でもね、そこに入れれば給料は物凄く良いし、貴族席も貰えるんだ」
「オーラ特化部隊?」
父が唐突にそんな事を言い出し、僕はおうむ返しをした。
「オーラ特化部隊はね、オーラ量が10000以上で構成されている特別な部隊で、国から特別な任務を受ける事があるけど、他領に行くにも無料だったり、城にも自由に出入り出来るし、他にも優遇されている事があるんだ」
「それは凄く良いよね」
「マチルダのオーラ量は3000〜4000、そして私のオーラ量は5000〜6000ある、今はアレックスはオーラ量は凄く少ないけど、もしかしたら私を超えるかも知れない」
父がオーラ特化部隊の事を語ってくれて、そしてオーラ量の事まで明かしてくれた。
オーラ特化部隊かぁ〜、大変だろうけど夢のある話だな、関係ないけど、丸い玉を7つ集める漫画のギ◯ュー特戦隊の事を思い出してしまった。
「でもね、私のオーラ量が5000〜6000の様に、これ以上は今からではほとんど上がらないと思う、仕事は文官だしね、それと同じ様にでも無いけど、オーラ量10000からは高い壁の様なものが存在するらしいんだ」
「高い壁かぁ、やっぱりそう言うのもあって簡単じゃ無いんだね」
父は真面目にそう言い、僕はそう答えた。
「アレックスには話した事は無かったと思うけど、私は貴族の出なんだ、私の父はフィリックス・フォン・タウロスと言って辺境伯なんだけど、私はそこの3男なんだ、だからオーラ量は平民らしくないね、マチルダも平民としては高いから、何処かで貴族の系譜があるかもね」
「そうよアレックス、私が聞いた話では母方の祖父が貴族だったらしいわ」
「そうだったんだ」
父は自分の出自明かしてくれて、母も明かしてくれた。
でもちょっとだけ謎だった事がわかった気がする。
今住んでいる大きな屋敷も、その関係があるんじゃ無いかと思えて来た。
「さあ、もう遅い時間だ目覚めたばかりで眠くないだろうけど、目を閉じていれば眠れるから」
父がそう言い、明かりが消され、僕はもう一度眠る事にした。




