幼少期 オーラの練度を高めよう
今日は久しぶりに授業がある日で、アンブレア様が来る。
社会の授業をするのだが、ただ記憶するだけでは駄目で、いつも通り時間いっぱいになる。
「アレックス君、今日は社会は少しにして、オーラについての授業をします」
「はい、よろしくお願いします」
アンブレア様が楽しそうに言ったので、僕も楽しそうに答えた。
「アレックス君と初めて会った時、握手の時に驚かせてしまったでしょう、あの時に体の中にあるものがオーラと説明したわよね」
「はい、覚えてます」
僕はアンブレア様って会うずっと前から、体の中にあるグニャグニャの正体を知りたかった。
アンブレア様に初めて会って握手をした時の事は、衝撃だったし、つい最近の事なので覚えている。
あの時、アンブレア様はもしかしたらスパルタなんじゃないだろうか、と思ったが、実際はアンブレア様は優しい。
社会の授業の時なんかは良くわかる。
「オーラは貴族達だけじゃなく、平民にとっても物凄く重要なものなの、このオーラの練度によって、出来る職業が変わってくるからね」
「そうなんですね」
アンブレア様は真面目に強くそう言った。
「オーラは例えば腕に意識して集めると、力が数倍も上がるし、それは足に意識してもそうなの、でも使うにはただそれだけでは駄目で、例えば腕だけ力を上げて重いもの私持っても、腰の骨を折ってしまうわ」
「うわ〜それはそうですね」
アンブレア様は今回も真面目に言うが、それはそうだろうと僕も思った。
「それは足にオーラを集める時もそうで、腰回りにオーラを残して置かないと、前のめりになったり、後ろに転んでしまったりするから、気をつけないといけないのよ」
その説明を聞いていて、それはそうだろう、前世でも工事現場や荷物の仕分けをする人なんかは、重たいものを持つから良く腰を痛めていた。
自転車なんかがわかりやすいが、体重を前に掛けて急ブレーキをすると、前にひっくり返るし、逆に後ろに体重を掛けて急発進をするとウイリーしてしまう。
もっとも、自転車なんかはそれを巧みに操る競技があって、オリンピック種目にさえなっている。
オーラも、下手に操ってもケガの元なのだ。
「それとオーラは使用している時なんかは、減っていく事になり、回復するまで時間がかかるわ、そして体内にためるオーラの量には限界があるの」
「はい、それは何となくわかります」
そうなのだ、僕もたまに部屋の中で使っているけど、操作している分にはオーラは減らないが、力として変換すると減ってしまう、そして回復するのに、かなりの時間がかかってしまう。
「アレックス君、わかるって事は結構使っているのね、ちゃんとオーラは習っていないと危険だから、使用も制限する事もあるわ」
「ごめんなさい」
「アレックス君、謝る事は無いわ、誰でも最初は教えてくれる人は居ないものだし、御両親もちゃんとみていてくれているから、大丈夫よ」
「はい」
そうだよね、父や母だって多分オーラを使えるだろうから、多分最初から僕がオーラを使っているのもわかっているだろう。
そうじゃないとオーラは危険過ぎるから。
「それで、最初にオーラに関して言っておく事があるのだけど、オーラはオーラ量で数値化されているの、そして大体カテゴリー毎に大体分かれていて、貴族は5000〜10000、騎士は3000〜5000、兵士は1000〜3000、平民は100〜1000と言った様にね」
「へぇ〜そうなんですか」
階級毎に別れている数値化だ。
「そうなのよ、でも騎士の中にも貴族が居たり、平民の中でも5000を超えている事だってあるから、あくまでも目安と言う感じね」
「アンブレア様、ちなみに僕はどれくらいで、アンブレア様はどれくらいと言うのはわかりますか?」
「良い質問ね、そうね〜、アレックス君は500〜600ぐらいで、そして私は5000〜6000ぐらいよ」
アンブレア様は貴族だとは思ってたけど、5000〜6000もあるんだ、そして僕は平民だから500〜600ぐらい、思っていたより低いんだ。
「でもね、オーラは使えば使うほど、練度を上げればあげるほど増えていくから、今の時点でではアレックス君は気にしなくて良いのよ」
「わかりました、ありがとうございます」
アンブレア様に慰められ、僕は返事をした。
「ではまず、両手にオーラを集めてみて、ほどほどにね、そして手の平をくっつけてみてくれるかしら」
「こうですか?」
「そうよ、そのままくっつく様に強く強くイメージしてみて、そうするとくっつくわ、そしてなかなか離そうとしても、離れないから」
「はい、やってみます」
言われたまま僕はやってみると、本当にくっついて離れない。
「イメージをやめて今度は強く離れるイメージをしてみて、そうすると今度は逆に離れるから」
「はい」
先程と同じ様に言われた通りにやってみると、今度は手の平がくっつかなくなった。
「これを繰り返す事でオーラの練度を上げる事が出来るから、時間があった時にやってみてね」
「はい、わかりました」
そこで今日の授業は終わった。




