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0才児平民からの成り上がり  作者: nyannsuki


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母の異変

 この前のパンケーキもどきを作った日に僕は母に抱っこされた時に気づいた事がある。


 母のお腹がかなり大きいのだ、妊娠しているのだろう。


 僕は前世でも男性だった為、そして独身でもあったので、妊娠の事はわからない。

 前世では弟がいて、その弟は結婚をしていて3人の子供が居たが、僕と顔を合わせた時なんかでも、嫁の妊娠中の事も何も言わず、なので妊娠中の時に気を付ける事は何なのか何も言わなかった。


 ただ僕でも妊娠中に気をつけた方が良い事は、カフェインを多く摂ってはいけないという事は聞いた事がある、コーヒーや緑茶は駄目と言う訳では無いけど、控えた方が良くて、紅茶もコップで何杯までなら良いと言うか事だった。


 母は今はよく紅茶を飲む様だけど、だからと言って僕が『余り紅茶は飲みすぎない方が良いよ?』とは母に向かって言えない。


 母がなんでそんな事をを僕が言うのか、どこでそんな知識を得たのだ、と、おそらく問い詰められてしまうだろう。


 パンケーキもどきの時は、こうすれば美味しい物が出来ると思ったと言い、問い詰めを回避する事が出来るだろうと思っていたし、それでも更に問い詰められたら、素直に前世の記憶がある事を認めるつもりだった。

 問い詰められなかったけど。


 ちょっと思う事は、今母が妊娠していても、今度は3人目だし少しはその点で安心だけど。


 ただもう母に抱っこ促す事は、これからも厨房に行くとしても控えようと思う。


 ちなみに母が着ている服はゆったりとしていて大きくない、一見するだけではお腹が大きいかわからない。

 長女のリタリアは母の妊娠に気づいて居るのだろうか、父は居ないが今はリタリアが部屋に居るから、母の妊娠を伺わせる事を言ってみようと思う。


「リタリア、ママのお腹が大きいけど、気づいていた?」


「えー、そうなのぉ、ママ、また赤ちゃん出来たの?」


 僕の言葉に、リタリアはどうやら母の妊娠に気付いて無かったらしい。


「えー、今は大体7ヵ月ぐらいかしら、リタリアやアレックスに気を使って欲しく無かったから、秘密にしておいたのよ」


 母どうやら僕やリタリアに気を使って欲しく無かった様だ。


「でも来月ぐらいからお腹もかなり大きくなるから、さすがにそうなったら気付かれていたわね」


 母はそう言ってお腹に手をやり、僕に目を向ける。


「アレックス、この前アレックスを抱っこした時に気付いたのかしら?でもね、あれくらいの抱っこぐらいはいつでもしてあげられるから、気を使わなくて良いのよ」


 母は僕にそう言うが、しかし心の中で遠慮する事を誓った。


「リタリア、お勉強の具合はどう?大変だったりする?」


「うーん、ちょっとつまんない」


「今はつまらなくても、ちゃんと勉強出来ないと、学校に行った時、恥をかくわよ?だから頑張ってね」


 母の問いにリタリアはつまらなそうにしている。


 そうか、リタリアは勉強はつまらないのか…

でもこれぐらいの歳の子ならこれが普通かも知れない。


「ちなみにアレックスには、明日から先生のアンブレア様が来るわよね、無理をしないで頑張ってね」


「うん」


母の言葉にそう言いって返し頷いた。


 そうなんだ、明日から僕も勉強が始まる。

読み書きは覚えて、今は家の本を読んでいるけども、家にある本は政治や歴史の本が多くて難しく、余り勉強の参考にはならない。


 まあ今さら本の事を言っても仕方がないか。

明日から専門の先生が来るのだから。


 前世では子供の頃勉強をろくにせず、大人になってからもっと勉強をしておけば良かったと後悔したなぁ。


 今世ではまだ3才、おそろしく記憶力がある。


 今世ではきちんと勉強をしようと思う。

将来どうなるかわからないから、学べる時に学ぶべきだと思う。


「ねえママ、妊婦さんが気を付けないといけない事はある?」


「そうねぇ、紅茶を余り大量に飲まない様にする事だったわね。後は特にお医者さんからは言われてないわね」


 母は妊娠中に紅茶を大量に飲んではいけない事を知っていた。


 お医者って言っていたけれど、

よく昔の貴族は何かあったら家まで呼びつけるイメージがある。


 この家でもお医者を呼びつけたのだろうか、

僕が生まれてから3年、母はリンゴ狩りに行った時しか外に出た事は無い。


「ねえママ、お医者さんは家に呼んだの?それともママが病院まで行ったの?」


「私が病院まで行ったわ、リタリアがまだお腹の中にいた頃だったから、5年半ぐらい前ね」


 僕が聞く母そう答えてくれた。

5年半ぐらい前か、母その頃から家の中にほとんど居たのだろうな。


「それとね、お医者さんは滅多な事じゃ平民は呼ばないのよ、貴族は結構呼んでいるみたいだけどね」


 母は少し遠い目をしてそう言った。



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