幼少期 馬が稲を
次の日、僕は妖精玉を食べて見た映像を本当に見たくて母に言う。
「ママ、僕、お馬さんを見に行きたい」
「アレックス、馬を見に行きたいのね、じゃあ行きましょうか」
「え、良いのママ、やったーありがとう」
こうして僕は、馬を見に行ける事になった。
もちろん、リタリアとリタルダも行く。
「お馬さん、どこに行けば見れるかなぁ?近くにあったらラッキーだね」
「とりあえず、馬駅まで行って見ましょうか?」
と言う事で僕達は馬駅までやって来た、そしてそこで御者さんに聞く。
「御者さん、馬小屋を見たいんですけど、近くに馬小屋はありますか?」
「馬小屋?馬小屋ならここから歩いて30分行ける所にあるよ、そこまで行きたいのかい?でも馬車は出てないから、歩いて行くしか無いね」
「そうですか、ありがとうございます、じゃあ歩いて行ってみるので、行き先を地図で書いて貰えませんか?」
僕は御者さんに聞いて見た、御者さんは馬車が出てないから歩いて行くしか無いと言うので、僕達は歩いて行く事を決めて、御者さんから詳しい行き先を地図で書いて貰った。
僕はリタリア、母はリタルダを抱っこしながら、御者さんから聞いた道を歩く事30分、僕の足では早歩き、と言うか途中は走って母とリタリアの歩く速度にあわせて進んだ。
ちなみに僕は以前、つま先立ちで歩く癖をあえてつけていたのだが、母に「つま先で歩くのは辞めなさい、瑕疵があると思われてしまうからね」と言われて、つま先立ち歩きをやめた。
そして目的の場所まで着くと、目の前に大きな小屋があり、少し離れた場所には家もあった。
すると母は大声で叫んで人を呼ぶ。
「すいませーん!!!どなたかいらっしゃいませんか?」
母はいきなり大声で叫んだものだから、隣にいた僕は目ん玉が飛び出るくらいに驚いた。
リタリアも近くに居たものだから驚いている。
リタルダは母に抱えられているので、若干目ん玉が出て驚いていたが、母は悪びれもしていない。
そんな大声に答えて家に住んでいる住人が出て来てくれた。
「はーい、どなたですか?」
「実は馬小屋を拝見したくて、近くに住んでいる場所からやって参りました」
「馬小屋ですか?馬小屋を見てもしょうがないと思うんですけれど、良いでしょう、ついて来てください、
お釣りが所々落ちているので気を付けて下さい」
馬小屋の家主さんは馬小屋を見てもしょうがないと言ったが、こころよくついて来て下さいと言って、馬小屋を見せてくれる様だ。
ちなみにお釣りと言うのは、馬の排泄物の事。
馬は立ったまま排泄物をする生き物で、こればかりは仕方ない。
前世では、競馬場に行くと、馬はパドックで歩きながら排泄物をするので、パドックはたまにお釣りが落ちている事がある。
訓練を積んだ馬はしないのかなぁ、とか思いながら、馬小屋に僕達はお釣りを避けながら進む。
馬小屋に近づき、馬の目の前まで来ると、馬が3頭居て、稲を食んでいた、僕はその光景を見て嬉しくなった。
「ママ、お馬さんが稲を食んでいる、僕、これが見たかったの」
「まぁアレックス、馬が稲を食んでいる所が見れて良かったわね、じゃあゆっくりと見なさいね?」
母はちょっとだけ不貞腐れている、まぁ馬が稲を食んでいる所なんて、面白くも無いだろうから仕方ない。
「ごめんなさいママ、実はお馬さんを見たくて来たわけじゃあ無いんだ、お馬さんが食べているものが目的だったの」
「稲が目的?それはどんな風に?」
「僕達が、稲を食べる為だよ」
「稲を食べるの?私達が?」
母は疑問符いっぱいになり、少しだけ不貞腐れてたのがなおった様だ。
「そうだよ、家主さん、稲は沢山ありますか?」
「稲?あー、沢山あるよ、外にもいっぱいあるし、小屋の奥にもいっぱいあるよ」




