幼少期 妖精のもの③
僕はピンポン玉くらいの大きさの妖精玉を飲み込む。
サザ◯さんがエンディングでお菓子?を食べて喉を詰まらせるシーンがあるけど、あれの再現だ。
「んわっくっく」
なんとか飲んだ瞬間軽い眩暈が起こって、少しハイになった。
たまらず目を瞑ると、瞼の裏に馬が餌を食べているイメージ学見えた。
そのイメージを見て僕はハッとした。
「お馬さんが稲を食べてる、もしかして米を食べてるんじゃ・・・」
僕はそう言って凄く嬉しくなった。
「アレックス、何を言っているの?馬が稲を食べている?当たり前じゃない」
「え?当たり前なの?」
「そうよ、馬が稲を食べるのは当たり前よ、もしかして見た事ないかしら、そうよね、見た事ないわよね、家に馬はいないものね」
母は馬が稲を食べるのは当たり前だと言うが、前世では馬は稲を食べないものだと思う、
でもその当たり前の事が僕は嬉しかったのだ。
妖精玉が見せてくれたこの光景は、何か意味があるのだろう、きっと僕が求める米に合わせてくれる、そんな期待を持ってしまった。
「妖精さん、ありがとう、僕、嬉しいものが見れた気がする」
「今日はもう遅いから帰りましょうアレックス、リタリア、リタルダ」
「そうだね、妖精さん達、また僕達と遊ぼうね、それじゃあね」
「さようなら、ようせいさん」
「さよなら、さよなら、さよなら」
僕は妖精にお礼を言って、妖精達と別れ、帰ってこの日の事を父に言った。
「カーマイン、妖精がくれた妖精玉よ、食べて見てね」
「うん、わかった、カリカリ、ゴクン」
父は遅く帰って来て食事をみんなで食べていると、母は妖精玉を父に渡し、父はそれを食べた、食べてしばらくすると。
「お、なんだ?オーラが少し上がった気がするぞ、凄い」
「でもね、効果は一回だけって言ってたから、いっぱい食べても意味が無いかもしれないわ、それに貴重なものだろうし」
「それでも、こんなプレゼントを貰えて良かったね、私が行ったら妖精達は会ってくれないかも知れないから、悲しいな」
「妖精はね、大人になると会えなくなるって言われているのよ、私は会えたけどね」
父は妖精玉のおかげで、少しオーラが上がった様だったが、しかし妖精には会えないと嘆いた。
どうやら大人になると妖精に会えなくなるらしいが、母は妖精に会えた。
どうやら何か会うには秘密がありそうだが、その秘密はなんなのかわからない。
僕は妖精玉を食べ、オーラの代わりにイメージが浮かんだ事を言う。
「僕はね、妖精玉を食べたら、オーラは上がらなかったけど、お馬さんが稲を食べているイメージが浮かんだんだ」
「それは不思議だね、でも馬が稲を食べるのは当たり前の事なんだけどね」
父も母と同じ様に、馬が稲を食べるのは当たり前だと言った。
でも稲があるって事は米もあるんじゃ無いのかなぁ。
「僕、実際お馬さんが稲を食べている所を見てみたい」
こんな感じで夜はふけていった。




