ふり
ふり
なにぶん、
ヘタレなものですから。
見えてるのに、
見えないふり。
聞こえてるのに、
聞こえないふり。
そんなことは、日常茶飯事。
そうしないとね、
こちらの頭のほうが、
ままならなくなるものですから。
容量、少ないんですよね。
だけど、
辛くなります。
言葉のうらに、
悲しさとか、
寂しさとかが、
ちらっと、
見えたりするとね。
だけど、
だめだめって、
言い聞かせて、
振り切る訳です。
全部貰って歩いてたら、
地面にどんどん、
潜り込んでしまいますからね。
気づかないうちにね。
真っ暗闇に、びっくりするからね。