人食大鷲と一つ目巨大アリマスポイ人 ヘカトンケイル
人食大鷲&アリマスポイ人。 ヘカトンケイル達。
古代ギリシャでは、アルタイ山脈から金銀や宝石が運ばれて来ました。
現地では、人食大鷲と、一つ目巨人である、アリマスポイ人が戦っている。
そうして、人食大鷲の巣から宝石を奪っては、ギリシャにまで運ばれると。
大鷲ですが、南米などでは観光客を襲い、人間の子供を連れ去ろうとします。
また、ファークライ4と言うゲームでは、大鷲が家畜である、豚や羊を脚で掴んで連れ去ります。
これは、フィクションじゃなくて、実際に気性の荒い大鷲が行う事なんですよ。
このアルタイ地域には、様々な鳥類が存在します。
オジロワシ。
全長70~~98センチメートル、翼開張180~~240センチメートル。
クロヅル。
全長110ー125センチメートル、翼開長180~~200センチメートル。
イヌワシ。
全長75~~95センチメートル、翼開張168~~220センチメートル。
⭐️ 大鷲=大きな鷲であり、ここでは様々な鷲を意味する。
フィリピンワシ。
オウギワシ。
イヌワシ。
オジロワシ。
これらは、猿や家畜を襲います。
中でも、イヌワシ&オジロワシなどは、羊の幼獣を襲う害鳥と見なされます。
⭕️ 現代のサンダーバード。
アンデスコンドル。
全長1、2センチメートル。翼開長3、2センチメートル。
ワタリアホウドリ。
体長120センチメートル、翼開長300センチメートルに達する世界最大級の海鳥。
最大で、翼開長363センチメートルの個体の記録もある。
これらも、かなり巨大な鳥類になりますね。
ほか、翼長2メートル程度の鷲などを3メートルもある。
そう言う風に、飛行機に乗っていた、観光客が見間違えた可能性があります。
熊なども、実際は2メートルの個体を見た人が、3メートルだと言う事があります。
これは、嘘を吐いているのではなく、気が動転しているため、3メートルだったと勘違いしているのです。
また、実際には熊だと過去に4メートルの個体が暴れまわりました。
現代でも、ロシアで巨大な熊がハンターに仕留められています。
この辺りは、後に詳しく語りましょう。
《2》 アリマスポイ人。
アルタイ山脈は、ロシア・中国・カザフスタン・モンゴルに股がる山地です。
アルタイは、モンゴル語で金の山を意味します。
かつては、金・銀・銅などを産したが、乱掘による枯渇のため現在では重要でなくなったと。
つまり、過去は金銀が取れてたんですね。
ここを、様々な商人や遊牧民が通過しました。
さらに、鉱山などを鉱夫が採掘します。
そうして、職人が金銀を鋳造する過程で、火の粉が目に入り、一つ目になったんですね。
これが、後述するサイクロプスの元になったかと。
また、カラスなどは光物が好きですから、金銀や宝石を運ぶ職人や鉱夫たちと争ったのは事実でしょう。
これが、アリマスポイ人の元ネタでしょう。
⭕️ サイクロプス。
古代ギリシャには、一つ目巨人のサイクロプスなどが存在しました。
⭐️ キュクロプスとも呼ばれます。
サイクロプスは、鍛冶の神ヘパイトスに使えたり、人食巨人として描かれます。
一つ目と言うのは、単眼症ではありません。
単眼症は、通常短命に終わります。
彼等が、一つ目な理由は鍛冶職人であり、鞴から出た火の粉により、目が潰れたからです。
そうして、集眼になった者が眼帯をつけて、後世では怪物あつかいされたと。
同じ鍛冶を行うサイクロプスの職人でも、二種類存在したようですね。
ティターン神族に幽閉されて、ゼウス達に助け出された、サイクロプス達は魔法の武具を作ります。
オデュッセイアで、島に居た者は、人食いの怪物でした。
前者は、鍛冶職人の捕虜と考えられ、後者は人食い盗賊・海賊だと思われます。
日本のイッポンダタラも、鑪場と言う、鍛冶工房と関係しています。
イッポンダタラも、同じく一つ目な理由は、鍛冶職人で火の粉にやられたかと。
ほか、マンモスの頭蓋骨を、古代や中世で発掘した人々が勘違いしたと。
理由は、鼻の部分に空いた穴が、一つ目に見えたとも。
ヘカトンケイルなども、五十頭の百手であったと言われてます。
別名、百手巨人とも。
もちろん、本当に百手や五十頭であった訳では、ありません。
ヘカトンケイルは、三人居て、タルタロスに幽閉されていたと言われてます。
後に、ゼウス達により解放されますが。
コットス。
ブリアレオース。 アイガイオン。
ギュゲース。
~~と、ヘカトンケイル達には、それぞれに名前が有ります。
五十頭や百手により、三百の岩を投げて、ティターン神族を攻撃した。
そうして、ゼウス達オリンポスの神々を支援したと言われてます。
その後、敗北した、ティターンズ神族を捕虜として、タルタロスに幽閉したと。
これは、ゼウスがヘカトンケイル達をタルタロスの支配者に任命した。
つまり、ウラノスと変わらないく、彼等が醜いから追放したのでは…………と言われてます。
しかし、前述した通り、彼等は虐げられる虜囚から獄卒となったかと思われます。
つまり、ゼウスはヘカトンケイル達に復讐を果たさせた上に、正式な官位と職を与えたんですね。
ヘカトンケイルの百手ですが。
これも、三人のヘカトンケイル達が幽閉されていた、他国を支配していた王様だと考えられます。
五十頭は、五十人の兵士を率いる隊長を表しています。
百手とは、百人の投石紐を持った、兵士たちを意味します。
また、実際に同姓同名のギュゲース王が存在しました。
リデュアのギュゲスと言われる王様です。
彼は、史実の王様であっだけでなく、ギリシャ神話でも語られています。
また、現地の古代トルコでは、グッグと呼ばれてました。
それが、ギリシア風の名前ギュゲスに変化して、後世に伝えられました。
つまり、別人ですが、ヘカトンケイルのギュゲースも何処かでは、王様だったんですな。