化け蟹の元ネタ&ギリシア神話に登場するカルキノス
化け蟹伝説
昔、とある浜辺の村で、大津波が初声しました。
その時、大津波が収まった後、浜辺に戻った村人たちは、ある生き物を見つけました。
それは、大きなカニです。
村人達は、その化け蟹を大津波を発生させた怪物であると思い、皆で取り囲み袋叩きにしました。
しかし、翌日も現れては村人達に倒されます。
だが、三度目に現れると、昔人達から化け蟹は悲しそうに見えます。
そうして、きっと奴は大津波で死んだ人達の化身では無いかと考えられました。
それで、村人達は三度目の化け蟹に向かって、手を合わせつつ念仏を唱えたとか。
また、こう言う話もあります。
日本各地の寺、深い谷にある川、こう言った場所に化け蟹が現れたとも。
また、蟹坊主とも言うらしく、寺に現れては僧侶を襲ったと有ります。
wikiには、狂言から産まれた作り話であると書いて有りましたが。
そうだったとしても、私は元になった話があると思います。
それが、以下の二種です。
⭕️ タカアシガニ。
生息域は岩手県沖から九州までの太平洋岸で、東シナ海、駿河湾、土佐湾である。
稀に、三河湾や伊勢湾で漁獲されたこともある。
日本近海の固有種と言われていたが、1989年に台湾、東方沖で見つかっている
タカアシガニの中で、最大個体だった者は、全長5メートル、50センチに
通常の者は以下です。
3、8メートル。
重さは19キロ。
甲羅の幅は、40。
⭕️ タスマニアキングクラブ。
甲羅の幅38
6、8キロ
タスマニアキングクラブは、日本まで流れて来たとは考えにくいですからね。
やはり、化け蟹の元ネタは、巨大蟹であるタカアシガニでしょう。
様々な伝説では、怪僧や赤鎧を着た侍の正体などが、巨大な化け蟹だったと。
これなんですが、日本の鎧は色々な動物を元にして装飾が施されていました。
また、日本は島国ですから海辺でタカアシガニの死骸を拾う事もできます。
内陸部でも、鎧を上手く改良して、化け蟹に見せようとする事もできますね。
または、海辺まで拾いに行く事も昔の人なら出来たでしょう。
昔の人は、今と違って長い道を苦労しながらでも歩きますから。
まあ、つまり山賊やら、戦に破れた落武者などが、化け蟹に変装していたかも知れないですね。
その材料や元ネタが、タカアシガニだった。
こう言う訳です
⭕️ タラバガニ。
あと、冒頭の村は、どうやら青森県にあったらしく、舞台は陸奥湾でした。
その頃は、漁に向かう時に木船で行きましたから外洋には、あまり出なかったのかもしれません。
交易を行うため、北海道に向かう船は、大型だったでしょう。
しかし、漁師の船は小型船舶だったかと。
つまり、外洋に出ない漁師さん方を含む村人たちが、北海道・近海で取れる、タラバガニを見た。
これが、怪物だと思われたかと。
また、タラバガニは、日本だと南は島根県でも取れます。
しかし、北だと北海道・南端の襟裳岬・近海に生息しています。
ここに生息していた物が、おそらく津波で流されて、陸奥湾に漂着したのでしょう。
タラバガニは、足幅を広げると、一メートルにもなります。
ですから、さきほど書いた通り、普段みない大きな化蟹に見えた可能性があります。
まあ、この可能性もありますね。
⭕️ カルキノス。
某なろう系小説などにも、登場する西洋の化け蟹ですね。
このカルキノスですが、なんと多頭竜ヒュドラとは親友だったとか。
ヒュドラが、英雄ヘラクレスに負けそうになり、加勢したところで、彼に踏み潰されました。
しかし、それを哀れんだ、女神ヘラの力により、彼は蟹座として、星座にされたとも。
ですが、本当は化け蟹ではなく、歴史を辿ると、カルキノスは人間の将軍だったらしいです。
ギリシア神話に登場する巨人や怪物は、異民族を怪物として描いてます。
つまり、敵対者を怪物として、プロパガンダを流してたんですな。
⭐️ タラバガニ。
カニと名前についているが、実は姿が似ているだけのヤドカリである。