会遇③
「とりあえず今はこのくらいでいいかな? 君たちも疲れただろう? ここに時間の概念はないんだけどそれはそれで困るはずさ。いつ寝ていつ起きればいいか分からなくなるからね。だから時間や昼夜といったものはそのままにしておいたよ」
なるほどそれは確かに困る。高校生で既に夜型人間に近い生活リズムであった僕にとって、そこは大きな問題だ。
「君たちをここに呼んでから、既に君たちの体感で五時間ほど経過していることになっている。だから大体今は夜の八時頃だ。良い子はそろそろおねむの時間だよ!」
僕にとってはここからが元気になる時間なんだけどな……その代償として登校中に電柱や出勤途中のリーマンさんによくぶつかっていたものだけど。
「それぞれ部屋に戻って休むといい! 僕も難しい話をして少し疲れた。うん、君たちは真剣な僕と話すという中々にレアな体験をしたと言える!」
どちらかというと真面目な方が助かる、と思いもしたがそれは今言うべきことではないだろう。
「部屋っていうのはどこなんだ?」
今までセラの声が響いていたので唐突に聞こえた先輩の声に少しビクッとしてしまった。バレていないだろうか。
「僕がしっかりガイドするよ! それこそゆりかごから墓場まで!」
こんなところまで来てお勉強は勘弁だ。
「部屋の中央に大きな円筒があるだろう? 君たちの知る範囲でならエレベーターという表現が最も近いかな? とにかくその前に立ってごらん」
なるほど確かにその存在は目立つ。設計者の好みか、それもまた白色をベースにしたデザインの円筒であった。エレベーターと言うにいささか疑問なのはその大きさで、直径四〜五メートルはありそうな円柱型をしている。
「……とにかく行ってみるか! 俺らの話はその後でな」
大我先輩が率先して歩き出し、僕らは金魚のフンのように後ろへ続く。つくづく思う、まだ会って間もないし、まともに話してもいないけど、リーダー的な人がいてくれて良かった。
「……上下のボタンはないのか」
少し迷ったような先輩の声が聞こえた。
「最初に君たちが目覚めた部屋と同じ仕組みだよ! 同じようなパネルが付いてるだろう?」
なるほど、確かに開閉部と見られる両脇に黒い◼️が付いていた。先輩は迷いもなくそこへ右手を乗せる。
聞き覚えのある音と共にドアは左右にスライドし、僕らを迎え入れた。
外から見た様子と変わりなく、その内部はとても広い。普通のエレベーターより数倍の人数を収容できるだろう。
先輩を先頭にぞろぞろと乗り込み、五人はそれぞれ思い思いの場に立っていた。
先輩は開閉部のすぐ側にあるパネルのようなものを見つめている。
もう一人の男子は……あまり表情が読み取れない。手すりに背を預けるようにして少し離れて様子を見ている。学年は……同じだ。
僕もまた彼らとは少し離れて立っており、次の展開を待っていた。セラ、早くしてくれ。
一方の女子たちは、パネルから最も離れた位置に身を寄せ合うようにして立っていた。
何度か思ったことはあるけれど、何で女子はこう互いの距離を詰めるのが早いんだろう。いや、この場に限っては状況が自然そうさせている可能性が高いのではあるのだけれど。
一人は少し茶に明るいストレートの頭髪を肩上で綺麗に切り揃えている女子だ。目を伏せてじっとしているのは……まあ無理のないことだと思う。この場において唯一の一年生だった。
もう一人はというと……顔見知りであった。同じクラスの氷鉋華、それが彼女の名前である。誤解のないよう付け加えておくが、彼女とはまったくもって親しい仲などではない。クラスの行事や必要に迫られて一言二言事務的な会話をした覚えしかなく、言ってしまえば本当に顔と名前を知っているくらいである。自分で言っていて悲しいが、僕のコミュニティはひどく狭いのだ。
その彼女はというと、少しクセのついた黒のショートヘア、その下から覗く大きな瞳をキラキラと輝かせ、周囲の様子を興味深げに眺めていた。
ーーやはり、違和感があった。
たとえ親しげな仲でなくても、同じクラスに半年ほどいればその人となりの大枠は見えてくるものだ。僕の記憶に間違いがなければ、彼女は物静かな人物であった。特定のグループに属して日々を謳歌するような、はたまた授業中に積極的に挙手し、時に誤答をしては皆を笑わせるような、そんな人物では決してなかったはずだ。
ーーだからあの時、セラとの話の中で大我先輩以外に唯一発言したのが彼女だったことに僕は驚いた。記憶に残る限り、授業中に彼女が自発的に発言するのを一度も見たことがなかったからだ。もちろん僕が欠席なりそんな理由で見落としていた可能性もあるけれど……
そんな彼女と目が合った。にこりと笑い、笑顔で小さく手を振っている。予想だにしなかった行動に、僕は無理やり貼り付けた様な笑顔で手首だけを動かし、応えた。ああ、自分がまた嫌になる。
しっかりと顔を見たことがなかったが、女子としてはかなり可愛い部類に入るだろう。見ていると吸い込まれそうな大きな黒い瞳にも、人を惹きつける何かがある。
僕は陰と陽で分ければ間違いなく陰にカテゴライズされる人間だ。そんなヤツが慣れない笑顔なんて向けられてみろ。こんな状況でなければ一発で好意を持つところだったぞチクショウ、と一人でウジウジ考えていたところでーー
「なあ、このパネルはどう使うんだ?」
大我先輩がセラに何やら尋ねていた。その手元は……こちらからはよく見えない。
「ああそれはね……」
セラは何やら先輩にレクチャー中だ。成り行きに任せよう。と背後の手すりを掴もうとしたところでーー
不意にここで目覚めて最初にドアを通った時の感覚が訪れた。浮遊感だろうか、無重力なのか、とにかく今まで感じていた床や円筒内部の存在は既にそこになく、自分が無数の存在に分解されていくような感じーーそれでいてその一つ一つは自分だという意識がはっきりしている。そしてすぐ後にそれらがまた一つになり、床の存在を認識すると同時に再び視界には見覚えのある景色を確認できた。
「びっくりしたー!」
氷鉋さんは大袈裟なリアクションと共にそう言った。同感だ。心の準備くらいさせて欲しい。
先輩は振り返り両手を顔の前で合わせた。
「スマン! 言われた通りに触ってみただけなんだがこうなるとは思ってなかった。マジで申し訳ない!」
マジで申し訳なさそうに皆に謝っていた。
「いや〜ゴメンゴメン! 僕にとって当たり前のことだったからこうなるってことは教えてなかったな〜 次からは気をつけるよ!」
次もクソもない、今すぐ説明して欲しい。
周囲の沈黙からセラはそんな意図を感じ取ったらしい。
「……ガーデンでの移動は基本これがメインになるよ。目に見える範囲を除いてね」
「ガーデンのどこにも当てはまるんだけど……分かりやすく言うならさっきのラウンジと今いる場所、付け加えるなら君たちが目を覚ました部屋は、物理的に繋がっていないんだ。僕が都合よくそれっぽい場所をこねこねして作り上げただけで、それぞれの空間は独立して存在しているんだよ。それをドアや『ポーター』……君たちが乗っているエレベーターみたいなもののことだね。それらを仲介することで行き来できている。ここはそういった場所なのさ!」
どこか得意げに聞こえたのは気のせいだろうか。エッヘンとした様子が目に浮かぶようだ。立方体だけど。
「……で、俺がここにある『エントランス』ってパネルに触ったらこうなった」
先輩からはまだ申し訳なさそうな雰囲気が漂っている。大丈夫ですよ、悪いのは説明不足だった天の声の主です。
つまりこの建物内を移動するのにあの感覚は避けられないってことか。……慣れるもんなのか、アレ、多分三十秒も続けば僕は吐くぞ。
「大丈夫! すぐに慣れるさ! むしろ慣れてもらわないと困る。強制は僕の趣味じゃないけれど、ボッシュート的に移動してもらわないといけなくなるからね。それは僕の本意じゃあないし、けっこーな負担だ。できれば君たちには主体的に行動してもらいたいところだね」
「……だってよ?」
先輩は半ば諦めたように僕らに目線を寄越した。
仕方ない、ここで駄々をこねても話が先へ進まない。だったら受け入れるべきことは受け入れた方がいい。自分の手の届かないことを心配したってどうしようもないことなどいくらでもあるんだ。
「とりあえず、外に出てみてくれ!」
セラの声に従いポーターから出てみる。
また初めて見る景色はとにかく広い場所であった。体育館より少し広いくらいだろうか。僕たちが出てきたポーターが対になるように二つ配置され、壁にはドアが複数確認できる。正面と思われる部分には校長先生が立つ位置よろしく段差が設けられ、ラウンジのものよりはるかに大きなモニターが壁に設置されていた。相変わらず白ベースの配色はセラの趣味なのか。
ーー突如響いた鈍い電子音と共に、モニターに白色の立方体が映し出された。
「ここがエントランスだ! と言っても、入口に当たるようなものはまだ無いんだけどね。とりあえず、このガーデンの中心部みたいな所だと考えてもらっていい。君たちそれぞれの部屋へはここから行けるんだ」
「さっきはラウンジに出たようだが!?」
先輩が尋ねる。場所を意識してか少し声を張っている。声量もかなりのものだな、この人。
確かにそうだった。あの時目覚めた場所が自室ならば、ドアを抜けたら直線ラウンジへ繋がっていたじゃないか。
「それは僕が空間の結合部分をちょちょいと弄ってだね〜 とにかくそういうことも出来なくはない。けど、一度組んだ結合部分を組み直すのは僕にとっても骨なんだ。だから初回限りのサービスだと思って欲しいかな」
「君たちの時代には『習うより慣れろ』って言葉があるだろう? 捉え方によっては都合が良い言い回しだけれど……ここではまあ当てはまるかな、うん。大丈夫、知らないものをうっかり触っても爆発しないことは保証するよ!」
してたまるもんか。その考えには割と同意するけど例えが物騒すぎるだろう。
「あたし達の部屋はー?」
氷鉋さんの目はどこかトロンとしている。
「あたしも千里ちゃんも疲れてるし今日はもう休みたいかなー」
「いえっ、私はまだっ……」
明らかに無理をしているだろう後輩にこれ以上の負担はかけられない。
「セラ、僕ももう休みたいかな。部屋へ案内してくれない?」
「かしこまりー」
……この際緊張感の無さは良いことか。
「僕を正面に右に並んだ三つの部屋が男子諸君、反対側が女子各位のプライベートルームだ。好きに使ってくれるといい。入り方は……もう大丈夫かな? 心配しないで! 何万分の一の確率で異次元に放り出される……なんてことはもうなくなったから安心して使ってくれ!」
最後の添加物は余計だ。逆に不安になるだろうが。
僕たちはそれぞれドアの確認に回った。
ここは……稲尾宿と書いてある。僕の部屋じゃない。
ふと視線を感じ振り返ると、この部屋の主と思われる男子が少し困ったような顔で佇んでいた。
「ああゴメン、ここは君の部屋だね」
すぐに横へ避ける。
初対面の人物に対してはとりあえず低姿勢で、こんな癖が僕には染み付いている。それが良いか悪いかはとりあえず置いておこう。
「気にしないで下さい。また明日ゆっくり話をしましょう」
稲尾宿という名の同級生は、僕よりも低姿勢……いや、丁寧な言葉遣いであった。言葉と同時に浮かべる笑みはごく自然なものであり、柔らかい印象を抱かせる。
「うん、また明日」
それだけのやり取りで会話を終え、自分の部屋のパネルに右手で触れた。
少人数になればなるほど僕は僕が持っていないものを自覚し自分が嫌になるーー僕はちゃんと笑い返せていただろうか。
何度か見た青白い光の中へ、僕は逃げるように踏み込んだ。
何度目かになる感覚を超えた先に広がる光景は、記憶に残っている部屋とはまるで異なっていた。
あの時は六畳ほどの広さにベッドが一つ、といったなんとも殺風景な部屋だったが、今僕の目の前にある部屋は広めのベッドにデスクやチェア、湯沸かしポットなどが置かれている。まだ確認していないがこのドアを開ければトイレや浴室もありそうだ。
「びっくりしたかい?」
その通り。ただし唐突に響いたセラの声に、だけど。
「君たちが最初に目覚めた部屋は最低限の機能しか持たせてなかったからね。少し作り替えさせてもらったよ。モデルは君たちの時代にある『ビジネスホテル』ってやつさ!」
「とはいえこちらも急拵えなのは事実でね。今日はみんなこの部屋さ! 後々君たちの好みに合わせて作り替えていくといい」
「作り替えていくってのは? リフォームでもすればいいの?」
「そのあたりの話はまた明日にしようか。とにかく今日は身体を休めるといいよ。君たちは自分で思っている以上に消耗しているはずだ。色々とね」
実際そうなのだろう。天使の襲撃に加えて畳みかけられた情報の数々々……正直「これは夢だ」と言われた方がまだ納得できると思う。
「今日の食事はその冷蔵庫に入ってるよ。どれでも好きなのを選ぶといい! ただ君たちの好みが分からなかったから身近なものを選んだつもりなんだけど…」
お口に合わなかったら申し訳ない、とセラは言う。別にそこまで気にはしないさ。僕はそこまで好き嫌いは激しくない方だ。
「ーーアメニティに文句がある人が一人いるみたいだから僕はもう行くよ。会話はいつだってできるけど、細かい話を同時に行うのは苦手なんだ」
それは人外の能力だ。というか聖徳太子みたいなことができるんだなこいつは。一度に複数の話は聞けても、それを噛み砕いて同時に話すのは人間では不可能だ。
「あ! 重要な事を忘れてた!」
食住揃えてもらっているのにこれ以上何かある?だろうか?
「机の上に『デバイス』があるはずだ。その中にガーデン内で過ごすのに使うツールがほとんど入っていると言っても過言じゃない!」
マジか。言われて見ると確かに白い薄型の長方形ーースマートフォンの様なものが置かれていた。
「今は君たちが使いやすい形にカスタムしてあるから特に扱いに困ることはないと思うよ! といっても今日は使うことはないと思うから、それについてはおいおいね! とにかく無くさないように!」
それだけ言い残してセラは去ったようだ。いや、アイツの話しぶりからこっちの様子は把握されてるようだから適切な表現じゃないかもしれないけれど。
デバイスと呼ばれたそれを手に取ってみる。なるほど、普段使い慣れたスマホとあまり変わりないようだ。液晶のような部分の左上には丸いアプリのようなアイコンが三つ並んでいる。それぞれ「com」「shop」「status」と表示されているがまだ意味は分からない。というかあまり触らない方が良い気がする。
一旦考えをストップし、デバイスを置いて冷蔵庫へ向き直った。
「普通の冷蔵庫…かな」
普通じゃないのは電力の供給を行なっている気配がないことくらいか。いや、それはそれで異常なのだけど、僕はここに来て妙な耐性を獲得しつつあった。
……それはそれでマズいのだろうか?
などと悶々としていたが、考えても仕方がないので冷蔵庫の取っ手部分に手をかける。
……見えない物に対する魅力というのは確かに存在する。例えば小さい頃母に「おやつ冷蔵庫に入ってるよ」と言われてどんなに心躍ったことか。開けてみるまで中身は分からない。しかし、そこには高確率で自分にとって喜ばしい物が入っている。別の例でいけばチラリズムなどもまた該当するだろうか。まあそんなところである。
一方で見えない物に対する恐怖というヤツもまた存在する。状況は限定されるが、ゾンビが徘徊する館に閉じ込められたとしよう。次の場所に進むためにはこの扉を開かなくてはならない、しかし、この先にゾンビがいるかもしれないしそうでないかもしれない、開けるまで先が予測できない怖さといったところか。あるいは一人で留守番中、二階からトタトタと足音が聞こえる。確認すべきか無視するべきか。
要するに、未知のもの、見えないものに対する期待値は、その人が置かれた状況に大きく左右されるということである。多くの人は「この見えない箱の中に生き物が入っています。手を入れてそれが何か当てて下さい」と言われたら一瞬躊躇うことだろう。
さてこの場合の僕の心境は少し複雑だった。身近なものを選んだ、とセラは言った。誰にとって? まあそれはいい。例え未来の食べ物だろうと人間のエネルギー補給に役立つものだろう。多分。
懸念はドアを開けたらまた青白い光が流れていないだろうか、というところにあった。それこそ真実の口よろしくその中に手を突っ込む展開が予想される。
「……まあいいか」
他のみんなも状況は同じなんだ。だったらここで僕が悩もうが関係ない。
覚悟を決めて取っ手を引いたその中にはーー大量のパンがぎゅうぎゅうに詰め込まれていた。しかも見覚えがある購買のパンだ。
身近なものってそういう意味か、と半ば安心し、そしてその量に少し呆れる。
「好きなものを選ぶといい! 余ったら全部僕が頂くよ! ってのは冗談で、これらは再現したデータだ。僕らの技術を使えば衣食住大体の問題は解決するよ!」
急に話しかける前にせめて合図くらい欲しい。本当に心臓に悪いことこの上ない。
「……アメニティがどうこうっていうのは解決したの?」
特に意味はなくただ聞いてみただけである。
「……そっちはまぁ何とかなったよ。君も欲しいものとかあるだろ? 明日は各自そういったものを揃える時間を作ろうかなって思ってるんだ。部屋の内装とか、変えたい気分じゃないかい?」
どちらかと言えばあまりインテリア類には拘りはないのだけど、確かにこの部屋でずっとというのも疲れてくる気がする。欲しいものだって……それなりにある。
「異論とかあるかい?」
「ないよ」
異論を唱える以前に僕はここのことを全然理解していないし、まずは状況把握最優先だ。
「それじゃあ今度こそ、お休み! グッナイ! グーテ・ナハト!」
……頭痛薬は今すぐ欲しかった。
食べ慣れていたパンを三つ食べ終え、これまた丁寧に用意された種類のティーバッグの中から緑茶を選び、ポットで湯を注ぐ。
喉を潤しながら一息ついた。そういえば初めて天使を見てから本当の意味で落ち着けたのは今が初めてじゃないのか、と考える。
「まあなるようになるか」
現実主義ここに極まれり。その場その場で適した対応を、それは僕がどこにいても変わらないスタンスだ。
風呂でも入って寝るか、と考えたタイミングで聞いたことのない電子音が耳に届いた。発信源は……机の上のデバイスだ。
手に取ると「com」のアイコンの右下に「①」と表示されている。なるほど、僕らの時代に合わせて分かりやすいようにデザインされているようだ。
丸型の「com」に触れてみる。表示が切り替わり、覚えのある名前が四つ並んでいた。使い方は慣れているものと変わらない。ならば、と氷鉋華の名前に触れてみる。彼女の名前の右下に①の表示があったのだ。
「助けて!」
恐らく個人とのやり取りを行うそのページには、彼女からのものと思われる短いメッセージが表示されていた。