『ペテンによる、事実誤認作用発足』・・・『詩の群れ』から
『ペテンによる、事実誤認作用発足』・・・『詩の群れ』から
㈠
俺は今日も、ペテンと戦っていたよ、だろうだ。
そうか、何故また、その大敵する対象が、ペテンなんだい、え?
それは、人間はペテンをするが、意図的なペテンに、嫌気がさしてね、だろうだ。
成程な、お前は、一般的なペテンが、どうやら苦手らしいな。
㈡
そんなことはないさ、人間生きている内は、基本はペテンみたいなもんだよ。
そうかな、自己を偽ること、他者を欺くこと、しかし、それは事実誤認だろうだ。
何だって、事実誤認なら、そもそも、ペテンなんて存在しなかった、ということだろうだ。
だろうだ、ペテンと言う言葉が駄目なんだよ、発足するのは、ペテンではなく、芝居さ。
㈢
つまりは、ペテンによる、事実誤認作用発足ってことで、真実は演技と言う芝居が、役者か。
そうなんだ、皆、役者だな、そう言う意味では、地球という舞台で動く、役者なんだよ、皆、だろうだ。