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沢(さわ)凪(なぎ)せ女(にょ)り~た4  作者: 椎家 友妻
第一話 御撫の里に美咲来る
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5 愛しの聖吾様

 愛しの(せい)()


永らくご無沙汰(ぶさた)しております。

お元気でいらっしゃいますか?

あなたとお別れしてからの三年間、私はさびしさと切なさにさいなまれ続けています。

その間の一日、いえ、一瞬たりとも、私はあなたを忘れた事はございません。

それどころか時を(つむ)ぐ毎に、あなたへの愛は(つの)るばかり。

それは北欧の大地に降り積もる、白銀の雪のよう。

その、何者にも汚されない、純白の雪のような心で、

私は常にあなたの事を思っているのでございます。

でも、ああ、あなたの姿を、この(ひとみ)に映したい。

そしてこの指で、あなたの愛おしい肌に触れたい。

あなたをこの胸に思うだけの日々に、私はもう耐えられなくなりました。

なので私ははるか遠くの地から、あなたに会いに行きます。

その時は優しく、私を抱きとめてくださいましね。

私の心は、いつもあなたと共にあります。

それでは近々、お会いできる日を楽しみにしています。


あなたに恋焦(こいこが)れる、白銀の乙女より


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