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沢(さわ)凪(なぎ)せ女(にょ)り~た4  作者: 椎家 友妻
第四話 社交パーティーでの決闘
46/62

3 サワコレの勝者は?

 「まさに壮観(そうかん)ですね」

 浜野(はまの)さんがシミジミした口調で言った。

それに対し、俺も心から同意してこう返す。

 「まったく、普段地味で平凡な(さわ)(なぎ)(そう)がこんな華やかになるなんて、まるで夢の中の出来事みたいですよ」

 するとそんな俺の背中を姉ちゃんがバシンと(たた)き、ズイッと顔を近づけて言った。

 「で、(せい)()、あんたはこの中で誰が一番綺麗だと思う?」

 「え?えぇ?」

 その言葉に食堂が一転して静まり返り、皆の視線が俺に集中する。

矢代(やよ)先輩は

『もちろんウチやんな?な?な?』

という目で俺を見つめ、理奈(りな)

『ま、あんたに綺麗と言われても何も(うれ)しくはないけど、この中で一番綺麗なのが私だという事実はわかるでしょう?』

という目で俺を見つめ、姉ちゃんは

『当然私でしょう?私以外に誰が考えられるの?さあ私と言いなさい!』

という目で見つめ、美鈴(みすず)

『できることならこの場から消え去ってしまいたい・・・・・・』

という様子で俺から顔をそむけている。

 う~~~~~~~~~~む・・・・・・

何と困った質問をしやがるんだこの姉ちゃんは。

そんなの誰が一番と答えたところで、どこかしらカドが立つじゃねぇか。

そりゃあ本音を言えば、一番綺麗なのは、み・・・・・いや!

えーと!

俺はヤケクソでこう叫んだ!

 「皆世界一、いや、宇宙一綺麗だよ!皆に勝てる美女なんて他に存在しねぇよ!」

 「え~?ずるい答えやなぁ」と矢代先輩。

 「まったく、見る目がまるでないわね」と理奈。

 「ホント、なっちゃいないわねぇ」と姉ちゃん。

 美鈴は顔をそむけたまま何も言わなかった。

 まあ、これでいいんだよ。

実際こんな美女達に甲乙(こうおつ)つけるなんてとてもできない。

本当は、みす・・・・・何でもありません!



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