表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
沢(さわ)凪(なぎ)せ女(にょ)り~た4  作者: 椎家 友妻
第二話 姉、御撫の学び舎に立つ
18/62

8 美鈴から見た聖吾

 という訳で、学校を出た俺と姉ちゃんと美鈴(みすず)は、俺が自転車を押し、三人で歩いてバス停に行く事になった。

 「あの、私、やっぱりお邪魔(じゃま)じゃないですか?せっかくの姉弟(きょうだい)水入らずなのに」

 美鈴は何とも居心地が悪そうな様子でそう言ったが、姉ちゃんはそんな美鈴の肩をポンポンと(たた)きながらこう返す。

 「そんな事ないわよ。私はもっと美鈴ちゃんと仲良くなりたいと思ってるんだから。

ねえねえ、美鈴ちゃんから見た(せい)()ってどんな感じ?」

 「私から見た稲橋(いなはし)君、ですか・・・・・・?」

 そう言われた美鈴は、じーっと俺の顔を(なが)めた。

そして深いため息をつき、こう言った。

 「いつもエッチな事ばかり考えてます」

 「うぉい⁉」

 俺は反射的に声を上げる。

確かに強く否定はできんが、そんなしょっちゅうエッチな事ばかり考えてる訳じゃないぞ!

と、心の中で抗議していると、美鈴は地面に視線を落としてこう続けた。

 「後は、よく分りません」

 「そっかぁ」

 姉ちゃんはそう言って(うなず)くとそれ以上この話題には触れず、

後は俺をからかったり、過去の()ずかしい話を暴露(ばくろ)する事に専念した(頼むからやめてくれ!)。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ