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初イベント、新エリア解放情報

「よう、空」

「おはよう神崎君」

学校に着いたらまず彼に挨拶をする。これが絶対だ。

クラスカーストのトップに君臨する、Lv42となった彼は、

みんなが自分に毎朝挨拶するように言った。


「空、机戻るんだろ?だったらついでにソーダ買ってきてくれ」

そしてその後、必ず何かかしら物をもってこいと言う。

当然俺はクラス内でFSOをやっていないことになっている為、素直に従うしかない。


「わかったよ」



「以上でHRは終わりだ。」


「うし、帰るか」

今日も狭苦しい電車内でFSOのことを考える。



「ただいま!」

「おかえりー」

手洗い?うがい?そんなものは知らない。

俺が家に帰ってするのは一つ。

FSOだけだ。

「トイレよし、腹よし、んじゃ行こう」

ゲーム内でトイレなんてものは無い。

ゲーム中にトイレに行くのも嫌だ。

だから俺は......全プレイヤーはトイレを済ませてからログインする。



「ん?ソラか」

「マスター一人だけか?」

「いや、一応みんな揃っている。みんな掲示板を見に行ってるよ」

「掲示板?運営から何か連絡があったのか?」

「ああ、なんでもイベントと新エリアの増設という話だ」

「イベントかぁ」

「あれ、そっちいく?」

「ん?ああ、新エリアも楽しみだぜ?」

「ふふふ、そこでソラ君。共に新エリアを攻略しないか?」

「いや、そんな大仰な動きで言うようなセリフじゃないし第一俺らはギルドでありながら1つのパーティ。当然一緒に攻略するさ」


「確かにそうだった!!」

「大丈夫か?マスター」


「あれ?ソラ来てたんだ」

「おう、遅かったなソラ」

「ソラさん、おかえりなさい」

「ソラ、おかえり...」


「おう、ただいま、そしておかえり。

で、情報はなんか増えてたか?」

「うん、増えてた」

「凄いぜ今回の情報はまずイベント。これは個人戦だ。」

「ごめんランド、個人戦?一対一の勝負でもするのか?」


「あーそうじゃなくてだな......」

「簡単に言えば全プレイヤーによるバトルロイヤルです。ソラさん」

「あーなるほどね」

「そうそうそれそれ」

「ランド、悪いが黙っててくれ。んでルル。バトルロイヤルってことは」

「はい、当然勝ち負けが存在し、優勝、準優勝者にはなんらかの景品が渡されるそうです」


「ほー、初回だからまずは様子見って感じでくるかね?」

「その可能性は充分あると思います。次に、新エリアですが、氷山エリアと砂漠エリアの2つが実装されるようです」

「砂漠と氷山?」

「はい。ただし、行くには門番らしきモンスターを倒す必要があるらしいですが」

「実装日は?」

「イベント当日です」


「よしみんな、速攻で両エリアに入んない?」

「お、いいねソラ」

「俺も賛成だ」

「ギルもランドもってなったらサキも賛成なんだよねー」

「ソラがいるならなんでも...」


「ルルは?」

「みんな行くって言って私だけ行かない訳にいかないじゃないですか」

「「「ふふっ」」」

「なんで笑ったんですか?今」

「いや、このギルドよくこんなんでトップ維持してるなーって」

「ルルは真面目すぎなんだよ、もっと軽く行こ!」

「いや、声が面白かった」


「ギル......」

「え?俺地雷でも踏んだ?」


「よし、じゃあイベント当日まで各自レベリング、装備の充実などをしといてくれ。イベント終了後すぐにここに集合、集まり次第門番に戦闘を仕掛ける。いい?」


「ソラ、それは僕のセ──」

「いいですよ」

「いいぞそれで」

「わかった...」


「よし、じゃあ今日は解散!あ、その前に一つ」

「ん?」


「イベントで会ったら全力で潰しにいくからな?」

「サキも、全力で抵抗してあげる」

「盾職が前衛職に勝てるとでも?」

「火力こそ正義ですよ」

「やられたら楽かも...」


さてと、西山の鉱山だっけ?一番難易度高いの。

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