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〈harmony/〉の評価

ここではネタバレ無しで行きます、

〈emotion in text markup language〉

〈etml.ver0,6,4:Estimation program〉

〈story:estimation〉


どうもスパゲチィロです。


今回と言うか初回紹介するのはタイトルの通り


〈harmony/〉 です。


〈list〉


〈i:名:〈harmony/〉 (ハーモニー)〉


〈i:著:伊藤計劃 (Project Itoh)〉


〈i:時:二〇一四年 八月 十五日(新版)〉


〈i:発:早川書房〉


〈i:価:720円+税〉


〈/list〉


さてさてこの小説〈harmony/〉は21世紀後半大災禍(ザ・メイルストロム)と言う世界的な混乱を経て高度医療社会が到来した世界、その世界はまさにユートピア、そんななか三人の少女が餓死を企んだ────それから13年死ぬことが出来なかった主人公は、世界を突如襲った混乱の陰に死んだはずの少女の影を見る。

まぁ裏面引用でした


この小説の肝は計劃氏が小島氏(小島秀夫)から学んだ世界の創造ではなく想像だと思っています。

宇宙を漂うコロニーは地球と違い大量の放射線・紫外線などなど多くのものに晒されます、そこで人が生活していられているということはそこは高度医療社会である。というように創造ではなく想像で物語を創ります

無いものを創るのではなくあるものの発展系を使うのですそうすることでファンタジーぽさを無くしポリティカルフィクション的な構成を行っています

例として

作中の場所は実際にある地名ですし

中脳の報酬系が人の選り好みを決めているのもホントのことですし

度々出てくる人名(ゲーテのウェルテルやミシェル・フーコー)なども実在した人物です

そしてそこにフィクション(想像)を入れるのです。

この小説は※行動主義(こうどうしゅぎ)の私としてはかなり共感出来る点が多く何だか湧いてくるものがありました(と言うか伊藤計劃が行動主義者だったんじゃないか?)

※[行動主義:人の行動はDNAと経験を脳が総合的に判断した自明で意識はその後付けで理由のためにあるという考え方]


ネタバレ無しですのでここからは作家についてです。

まず私は伊藤計劃超リスペクトです。

彼の作家人生は癌のためたったの3年でした。

そしてこの小説〈harmony/〉は彼の遺作となりました、病院に入院しつつ抗癌治療で毛が無くなっていった彼はこれを書いたのか…こんな世界を…私は最初泣きたくなりました

ゲーム界の神と言われた小島秀夫監督と友人関係にあった彼、そんな彼が遺言として書いたのかと思ったものです

ですが違います、計劃氏は

「これからも10年、20年書いていたいですね」

と言っていたのです、彼の物語はこれからだったんです、それを目に出来ない、そんな喪失感…

私は彼をもっと知りたいです今となっては彼のミームですが…(今度ガンズ オブ ザ パトリオット読んできます)


この先は詳細になっていき終わりそうにないのでこの辺で終わりです貴方も〈harmony/〉を読んでみたらいかがでしょうか?


〈/estimation〉

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