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3話:冒険者登録の試験(後編)

俺はニーアフォレストの入り口の前に立っている。

たくさんの冒険者達が歩いているからか、土が踏み固められて草も生えない獣道になっている。だが、獣道の横には沢山の小さな緑色の草が生えている。


どうやらコレが試験の内容にある薬草ーーヒール草だな。

コレを10本、採取すればいいんだっけ?


俺は目の前にあるヒール草の約7割を取った。だが、このままではヒール草が腐り始めて2日もしたら、効能がなくなってしまう。


そこで、俺は時空属性魔法の初級魔法『収納魔法』を発動させた。

この魔法は長ったらしい、100文字以上の言葉を噛まずに言い切るという、結構‥‥‥いや、とてつもなく難易度が高い魔法だ。

‥‥‥俺は称号【賢者】で無詠唱で使えるが‥‥‥


俺の横に、なんでも吸い込みそうな黒い球体が現れた。

俺はその黒い球体の中に手を突っ込んだ。黒い球体に手を突っ込んだ途端、俺の頭に文字が浮かんだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

54000000ルー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ルーというのはお金の単位だ。

さっき、俺は所持金がないと言ったがあれは嘘だ。いざ平民となった時に困らないようにと収納をしていた。


コレは俺が子供の時のお小遣いだ。いや、正確には俺が1月に貰っていたお小遣いを15年間貯めたものだ。


俺は月に3万ルー貰っていた。コレは平民の月収3千ルーの10倍だ。俺は屑両親に借りを作りたくなかったから1ルーたりとも使っていない。


とりあえず、ヒール草を突っ込んでみるか。

俺は黒い球体に手に持っていたヒール草を突っ込んだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

54000000ルー

ヒール草60本

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


よし。ちゃんと収納されたようだ。

さてと、冒険者ギルドに戻るか。



♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢



俺は冒険者ギルドに着いた。さっきの受付嬢のところへ行こう。


「ヒール草10本取ってきたぞ」


俺は無愛想に言いながら、本当は後60本あるけどと考えていた。


「お預かりします。‥‥‥5、6、7、‥‥‥10。ヒール草10本ありますね。冒険者試験、合格です。おめでとうございます! これであなたは冒険者です。Fランク冒険者証をどうぞ」


そう言いながら、Fと書かれた木の板を渡された。

俺が木の板を受け取ろうとして木の板を触ると、木の板が光った。俺はとっさに目を塞いだ。


少ししてから、目を開けるとそこには俺の名前が書かれた木の板があった。

俺は自分でも珍しいと思いながら、どうなっているのかを受付嬢に聞いた。


「なんだコレは⁉︎」


受付嬢は事務的に感情が読み取れない表情で話した。


「コレは触れた者の魔力を吸収して、所有者登録をします」

「では、冒険者について説明させていただきます」

主人公は欲張りだねぇ。


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