表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/30

オープニング2

オープニングシーン2  シーンタロット:イヌ  シーンプレイヤー:刑士郎


RL:では、刑士郎のオープニングです。今、あなたは仕事がなくて比較的ヒマだとしてください。どんなふうに過ごしていますか?


刑士郎:いやぁ、事務所で競馬新聞読んだりとか?


ウォルター:N◎VAに競馬…あるんでしょうか。


RL:ロボット馬が競走するスポーツならあるんじゃないでしょうか?


瑞麗:情緒もへったくれもないね(笑)。


RL:では、あなたは競馬新聞を読みながら事務所で過ごしています。近くではDAK…要はテレビですね。それが、安っぽいバラエティ番組を流しています。アイドルがクイズに答えていって、時間切れになるとプールに落とされるとか、そんな感じの番組。


刑士郎:あー、うちの事務所でもやってるよ、そういうの。


ウォルター:たぶん、よりガチなやつをやってますよね(笑)。


 DAKには、最近売り出し中のアイドル・愛川りゅんが映っていた。

「よーし、りゅんはがんばるりゅん♪みんな応援してねー♪」

「えー、このクイズむずかしーい!りゅんわかんなーい!キャー♪」

 かわいい悲鳴と共に、りゅんはプールへと落とされた。

 

刑士郎:あれはキャラ作ってんなあ。


ウォルター:わかってやってますねえ、それは。


瑞麗:イタい、イタいよ…。


刑士郎:でもあれ、賞味期限が短いタイプだよなー、とかいう感想を、商売人として述べよう。


RL:と言っているところで、事務所の先輩から声がかかります。「おい刑士郎、おまえに依頼だ。」


刑士郎:え?うちの事務所に?もしもし、うちの事務所ってヤクザ屋さんだよね?


RL:「うちのお得意さんだ。いつもの”足長おじさん”だよ。ま、うちも荒事で食い扶持があるんなら、きっちりこなして稼がにゃあならんってこった。」


刑士郎:はいはい、ではその”足長おじさん”に会おう。


RL:では、あなたがウェブに接続すると、シルクハットにタキシード、ながーい足の姿をしたアイコンが目の前に現れます。


瑞麗:本当に足長なのね。


RL:「やあ刑士郎君。今日も君に依頼したい内容があって来たよ。」


刑士郎:やれやれ、ほんとにうちでいいんですかい?


RL:「もちろんさ。今回の仕事は、芸能界に明るく、ボディーガードとして活動できて、しかも戦える、そんな男が必要なんだ。」


刑士郎:あー、はい。


RL:「さて、今回の仕事は、アイドル『愛川りゅん』を守ることだ。」


刑士郎:愛川りゅん?ああ、さっきDAKで見ましたわ。


RL:「彼女は今、厄介な連中に狙われているようでね。そいつらから彼女を守るのが君の仕事だ。期限は、『彼女の危機が去るまで』。つまり、厄介な連中の裏をとって片付けるまでが君の仕事というわけだね。」


刑士郎:うーん、うちの会社がその”厄介な連中”に含まれてなきゃいいけどねえ。


RL:もしそうだったら、君は難しい立場に立たされることになりますね(笑)。「もちろん報酬は弾ませてもらうよ。君の事務所にも相応のマージンを振り込ませてもらう。まずは、前金を受け取ってくれたまえ。」ということで、1ゴールド…5報酬点をあなたに渡します。


刑士郎:まあ、事務所への金払いもあるなら、もちろん受けるよ。はい、プラス5報酬点っと。


RL:「りゅんとの待ち合わせはすぐに私が設定するよ。ああ、待ち合わせにいる彼女が、間違いなく愛川りゅんだから。驚かないでくれたまえ。」


刑士郎:あ、やっぱりキャラ作ってるんすか?(笑)


RL:「まあ、そんなところだ。ではよろしく頼むよ。」


刑士郎:はいはい。では、ちょっとそこまで行ってきまーす、という感じで、ナイフをジャキンジャキンと腰につけます。スーツ型のボディーアーマーを着てっと。


RL:外回りでナイフを携帯する芸能事務所…いやあ、トーキョーN◎VAは物騒だね(笑)。


瑞麗:怖いわあ(笑)。



RL:さて、指定された待ち合わせ場所はイエローエリアの駅前広場でした。あなたがそこに着くと、一人の女性が暴漢たちに囲まれています。通りすがる人たちは遠巻きに見ているだけですね。


RL/暴漢:暴漢は、「へへへ、悪いな姉ちゃん、あんたには死んでもらわなきゃならねえんだ。」と。


瑞麗:N◎VAって怖い(笑)。


ウォルター:イエローエリアって、今の日本くらいの治安はあるんじゃないんですか?


刑士郎:いえ、グリーンエリアが日本と同じくらい。イエローエリアはもっとひどい感じ。


N◎VAはその安全度によって区域が分けられている。

グリーンエリアは高級マンションやオフィスが立ち並ぶ、非常に安全な地域だ。

一方、イエローエリアは下町や安宿といった風情で、荒事も珍しいことじゃない。


刑士郎:それはさておき。早速助けにに行きますよ。暴漢を蹴り飛ばします。


RL:では、女性を囲んでいた暴漢の一人が「ギャピィ!」と言いながら吹っ飛んでいきます。


刑士郎:え?あれ、弱くね?


RL:エキストラが強くても困るでしょう。


RL/暴漢:「おい兄ちゃん、俺たちゃあ今忙しいんだ。なんか用か?」


刑士郎:ちわっす、カブトのデリバリーっす。いやいや、お代はいただいてるんで結構ですよーっと。


RL/暴漢:「なんだと、おい野郎ども、たたんじまえ!」


刑士郎:喧嘩お買い上げ、ありがとうございまーす!ということで、殴りかかろう。まあ、殺しはしない程度に。


RL:では、暴漢たちは「畜生、覚えていやがれ!」と言いながら去っていきます。残されたのは、護身用拳銃を構えて震えていた女性がひとり。年齢は20代後半くらいの、地味な風貌の女性ですね。愛川りゅんとは、似ても似つかない。


刑士郎:ああ、もう大丈夫だから。その銃はしまってもらっていいよ。


RL/女性:「あ、ありがとう。」


刑士郎:よろしくお願いしやす。俺、御陵刑士郎と申します。”足長おじさん”からの依頼であなたを守りに来ました。


RL/女性:「あなたが、おじさんが言っていた人なのね。おじさんからは、私の事情ってどのくらい聞いてるの?」


刑士郎:いえ、なにも。守ってくれとしか言われていませんね。


RL:「わかった。じゃあ、説明するからついてきて。私の名前は松岡聖(まつおか ひじり)よ。」


刑士郎:じゃあ、よろしくお願いしまーす、といいつつ、ついていこう。


RL:では、シーン終了。登場しなかった2人は手札を回してください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ