オープニング2
オープニングシーン2 シーンタロット:イヌ シーンプレイヤー:刑士郎
RL:では、刑士郎のオープニングです。今、あなたは仕事がなくて比較的ヒマだとしてください。どんなふうに過ごしていますか?
刑士郎:いやぁ、事務所で競馬新聞読んだりとか?
ウォルター:N◎VAに競馬…あるんでしょうか。
RL:ロボット馬が競走するスポーツならあるんじゃないでしょうか?
瑞麗:情緒もへったくれもないね(笑)。
RL:では、あなたは競馬新聞を読みながら事務所で過ごしています。近くではDAK…要はテレビですね。それが、安っぽいバラエティ番組を流しています。アイドルがクイズに答えていって、時間切れになるとプールに落とされるとか、そんな感じの番組。
刑士郎:あー、うちの事務所でもやってるよ、そういうの。
ウォルター:たぶん、よりガチなやつをやってますよね(笑)。
DAKには、最近売り出し中のアイドル・愛川りゅんが映っていた。
「よーし、りゅんはがんばるりゅん♪みんな応援してねー♪」
「えー、このクイズむずかしーい!りゅんわかんなーい!キャー♪」
かわいい悲鳴と共に、りゅんはプールへと落とされた。
刑士郎:あれはキャラ作ってんなあ。
ウォルター:わかってやってますねえ、それは。
瑞麗:イタい、イタいよ…。
刑士郎:でもあれ、賞味期限が短いタイプだよなー、とかいう感想を、商売人として述べよう。
RL:と言っているところで、事務所の先輩から声がかかります。「おい刑士郎、おまえに依頼だ。」
刑士郎:え?うちの事務所に?もしもし、うちの事務所ってヤクザ屋さんだよね?
RL:「うちのお得意さんだ。いつもの”足長おじさん”だよ。ま、うちも荒事で食い扶持があるんなら、きっちりこなして稼がにゃあならんってこった。」
刑士郎:はいはい、ではその”足長おじさん”に会おう。
RL:では、あなたがウェブに接続すると、シルクハットにタキシード、ながーい足の姿をしたアイコンが目の前に現れます。
瑞麗:本当に足長なのね。
RL:「やあ刑士郎君。今日も君に依頼したい内容があって来たよ。」
刑士郎:やれやれ、ほんとにうちでいいんですかい?
RL:「もちろんさ。今回の仕事は、芸能界に明るく、ボディーガードとして活動できて、しかも戦える、そんな男が必要なんだ。」
刑士郎:あー、はい。
RL:「さて、今回の仕事は、アイドル『愛川りゅん』を守ることだ。」
刑士郎:愛川りゅん?ああ、さっきDAKで見ましたわ。
RL:「彼女は今、厄介な連中に狙われているようでね。そいつらから彼女を守るのが君の仕事だ。期限は、『彼女の危機が去るまで』。つまり、厄介な連中の裏をとって片付けるまでが君の仕事というわけだね。」
刑士郎:うーん、うちの会社がその”厄介な連中”に含まれてなきゃいいけどねえ。
RL:もしそうだったら、君は難しい立場に立たされることになりますね(笑)。「もちろん報酬は弾ませてもらうよ。君の事務所にも相応のマージンを振り込ませてもらう。まずは、前金を受け取ってくれたまえ。」ということで、1ゴールド…5報酬点をあなたに渡します。
刑士郎:まあ、事務所への金払いもあるなら、もちろん受けるよ。はい、プラス5報酬点っと。
RL:「りゅんとの待ち合わせはすぐに私が設定するよ。ああ、待ち合わせにいる彼女が、間違いなく愛川りゅんだから。驚かないでくれたまえ。」
刑士郎:あ、やっぱりキャラ作ってるんすか?(笑)
RL:「まあ、そんなところだ。ではよろしく頼むよ。」
刑士郎:はいはい。では、ちょっとそこまで行ってきまーす、という感じで、ナイフをジャキンジャキンと腰につけます。スーツ型のボディーアーマーを着てっと。
RL:外回りでナイフを携帯する芸能事務所…いやあ、トーキョーN◎VAは物騒だね(笑)。
瑞麗:怖いわあ(笑)。
RL:さて、指定された待ち合わせ場所はイエローエリアの駅前広場でした。あなたがそこに着くと、一人の女性が暴漢たちに囲まれています。通りすがる人たちは遠巻きに見ているだけですね。
RL/暴漢:暴漢は、「へへへ、悪いな姉ちゃん、あんたには死んでもらわなきゃならねえんだ。」と。
瑞麗:N◎VAって怖い(笑)。
ウォルター:イエローエリアって、今の日本くらいの治安はあるんじゃないんですか?
刑士郎:いえ、グリーンエリアが日本と同じくらい。イエローエリアはもっとひどい感じ。
N◎VAはその安全度によって区域が分けられている。
グリーンエリアは高級マンションやオフィスが立ち並ぶ、非常に安全な地域だ。
一方、イエローエリアは下町や安宿といった風情で、荒事も珍しいことじゃない。
刑士郎:それはさておき。早速助けにに行きますよ。暴漢を蹴り飛ばします。
RL:では、女性を囲んでいた暴漢の一人が「ギャピィ!」と言いながら吹っ飛んでいきます。
刑士郎:え?あれ、弱くね?
RL:エキストラが強くても困るでしょう。
RL/暴漢:「おい兄ちゃん、俺たちゃあ今忙しいんだ。なんか用か?」
刑士郎:ちわっす、カブトのデリバリーっす。いやいや、お代はいただいてるんで結構ですよーっと。
RL/暴漢:「なんだと、おい野郎ども、たたんじまえ!」
刑士郎:喧嘩お買い上げ、ありがとうございまーす!ということで、殴りかかろう。まあ、殺しはしない程度に。
RL:では、暴漢たちは「畜生、覚えていやがれ!」と言いながら去っていきます。残されたのは、護身用拳銃を構えて震えていた女性がひとり。年齢は20代後半くらいの、地味な風貌の女性ですね。愛川りゅんとは、似ても似つかない。
刑士郎:ああ、もう大丈夫だから。その銃はしまってもらっていいよ。
RL/女性:「あ、ありがとう。」
刑士郎:よろしくお願いしやす。俺、御陵刑士郎と申します。”足長おじさん”からの依頼であなたを守りに来ました。
RL/女性:「あなたが、おじさんが言っていた人なのね。おじさんからは、私の事情ってどのくらい聞いてるの?」
刑士郎:いえ、なにも。守ってくれとしか言われていませんね。
RL:「わかった。じゃあ、説明するからついてきて。私の名前は松岡聖よ。」
刑士郎:じゃあ、よろしくお願いしまーす、といいつつ、ついていこう。
RL:では、シーン終了。登場しなかった2人は手札を回してください。