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リサーチ1

リサーチシーン1  シーンタロット:クグツ  シーンプレイヤー:刑士郎


RL:では、リサーチシーンを始めていきます。松岡聖(まつおかひじり)の秘密について、刑士郎が知るシーン。原則として他のキャストは登場不可です。


瑞麗:まあ、出てくる理由がないしね。手札を回すよ。


RL:では、シーンの演出を始めます。あなたは聖に連れられて、グリーンエリアの小さなダンス練習所に来ました。普段はロボットで運営されていて無人の場所です。二人きりになってから松岡聖が口を開きます。


RL/聖:「これから私の護衛をしてもらう以上、これだけは知っておいてもらわないと。まあ、あなたは大体想像がついちゃっているみたいだけど。」


刑士郎:そりゃまあ…芸能人には、キャラを作ってる人って結構いるしね。


RL/聖:「じゃ、さらっと進めちゃうわね。」といって、彼女がパンと手を叩きます。



 次の瞬間、サイバーウェアの駆動音とともに、目を疑う光景が広がった。


 見る間に聖の肉体が変化し、平凡なスタイルからナイスバディに。地味なスーツは華やかなアイドル衣装へと変わり、顔はお目々ぱっちりの幼げな可愛らしい顔へと変化した。最後に髪が鮮やかなアニメ色になると、決めポーズ。


「愛川りゅん、登場だりゅんっ♪」


 声はコケティッシュな甘え声。そこにいたのは、地味な事務員とは似ても似つかない、キュートなアイドルだった。



刑士郎:お、おう。いや、ごめん。そういうキャラの作り方だとは思わなかった。てっきり特殊メイクとか、そんなんだと思ってたんだけど…。


RL/聖:で、声だけを聖に戻してですね。「これが愛川りゅんの正体ってわけ。」


刑士郎:念のために聞いておくけど、まさかヒルコ?(※ミュータントを表すスタイル)


RL/聖:「いいえ、全部サイバーウェアと衣服の機能よ。体型を変えるサイバーウェアに、声を変えるサイバーウェア。性格を変えるサイバーウェアも入れてるわ。」


ウォルター:最後のとか、かなりやばい気がするんですが…。


瑞麗:もう、アンドロイドでいいんじゃないかな…。


刑士郎:ま、まあ、そういうアイドルも、いても、おかしく、ないよね?(震え声)


RL/聖:「実は、こうやって化けているのは愛川りゅんだけではないの。ほら、アイドルって流行り廃りがあるでしょ?流行ってる間は同じ子に化けて、廃れてきた頃には次のアイドルの顔に乗り換えて・・・これを繰り返せば、所属メンバ一人で効率的に稼げるってワケ。廃れたアイドルの”その後”も考えなくていいから、事務所も楽でしょ。」


刑士郎:う、うわあ…。


瑞麗:世も末だねえ。


刑士郎:うーん、うちの事務所の方針とはずいぶん違うなーとは思いつつ、口では「なるほどね。」といいます。


RL/聖:「実は、さっき見せてた事務員の顔も元々の顔じゃないの。一度、正体がばれそうになったことがあって、それ以来ずっと別の顔を使ってるのよ。」


刑士郎:な、なるほど。はいはい。うん、わかった。とりあえずは、事務員の顔でいいんじゃないかなあ。


RL/聖:「ところで…。」ここで、声がりゅんに戻ります。ペルソナをマネキン◎に変更。


RL/りゅん:「このことがばれちゃうと、りゅんはとっても困っちゃうの。だから、絶対の絶対に秘密にしてね。お願いりゅん♪」


RL:と、ここで聖が刑士郎に《プリーズ!》を使用します。あなたは愛川りゅんこと松岡聖の秘密について、他の人にしゃべってはいけなくなります。ただし、これにはルール的な拘束力はありません。


刑士郎:あ、ああー、わかった。ま、それも契約の中に入れときますわ。俺からしゃべることはないよ。他の神業でやられたりしない限りは、ね(笑)。


RL:ここで、りゅんは姿を聖のものに戻します。ペルソナがミストレス◎に変更。「さてと。この場で他に、私に聞いておきたいことってある?」


刑士郎:じゃあ…その顔も別の顔って話だけど、ほんとの顔はどんな感じなの?


RL/聖:「そうね…ずいぶん使ってない顔だから…どうだったかしら。たしか、こんな感じ?」ということで、特徴のない、地味目の女性の顔になります。


刑士郎:うーん、俺個人の意見としてはその顔でもいいなあ、と思いつつ。あと、暴漢に狙われる心当たりは?


RL/聖:「そうね…それが皆目見当がつかなくて。」と、ここで〈知覚〉か〈交渉〉で判定してください。目標値は12。


刑士郎:〈知覚〉か、ならこれを使おう。スペードの8を切って15。


RL:ではあなたは、「見当がつかない」という彼女の言葉には嘘があるのではないかと思いました。


刑士郎:ふうむ。なるほどねえ。


RL/聖:「これまでは偶然何とかなってたけど、今回あなたが来てくれて本当に助かるわ。」


刑士郎:オーケー、分かった。とりあえずまずは君を守ることに専念しよう。


RL/聖:「よろしくね。お礼に、ある程度なら顔や体型をあなた好みにすることもできるけど?」


刑士郎:え?あーいやいや、とりあえず事務員の顔でいいんじゃないかなあ。


RL/聖:「そう、ちょっとでも快適に仕事をしてもらえればと思ったんだけど。」と、いたずらげに笑います。


刑士郎:心の中で、これも作られた性格なんだろうなー、と思いつつ…「そうねえ、好みといってもねえ。」という感じで、はぐらかしますね。


RL:というところでシーン終了です。


瑞麗:怪人二十面相みたいなヒロイン…。


ウォルター:いつか、自分の顔も性格も思い出せなくなったりして…。


瑞麗:それでいいのか、って感じだねえ。


   *   *   *


RL:では、舞台裏の判定に移ります。


瑞麗:それじゃあ、【MAKIのデータ】を<社会:テクノロジー>で調べるよ。クラブの6を出して、【感情】の能力値8と足して14。<ストリームマップ>と、ソフトウェア・チャイナドールの効果で計+4。合計で18だよ。


RL:すごい情報収集能力だな。では、【MAKIのデータ】について。


 ほとんどのデータが修復不可能なレベルで破損しており、このデータだけでは神業でも修復不可能。

 同一のデータが【松岡聖】という人物に送信されている。

 断片情報から、マスケンヴァルという人格アプリに関連するデータではないかと推測できた。

 

RL:マスケンヴァルというのは、表面的な人格を変えてしまうことができるサイバーウェアのことです。


ウォルター:では、次は私が。舞台裏で〈アシスタントロボ〉は使えますか?


RL:本シナリオでは使えない方針にさせてください。シーン中ではない扱いということで。


ウォルター:了解。【MAKI死亡事件】について<社会:企業>で調べます。ダイヤの9に【外界】5を足して14。<企業情報>と査察部身分証で+3。報酬点を1点使って18です。


RL:オーケー、【MAKI死亡事件】について。


 神経系の病で入院中に階段から転落し死亡。

 神経系の病にかかっていたことは事実で、これは彼女がつけていたサイバーウェアが原因ではないかと思われる(【MAKIのサイバーウェア】)。しかし直接の死因は、不正アクセス中に電脳攻撃を受け死亡した可能性が高い。

 死亡直前に、【ニッキー・ラッセル】というニューロが所有するサーバにアクセスしていた形跡がある。


ウォルター:なるほど、やれやれ、これは厄介なことになりましたねえ。掃除する対象が増えてしまった。


RL:では、舞台裏は終了。次のシーンに移りたいと思います。

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