紗季ちゃん暗黒料理教室
今日はママの帰りが遅いらしく紗季ちゃんが夕食を作る…
「マジで嫁ですね…!」英梨
「まずは、狩って来たモンスターを切り刻む♪」
「…モンスターって…普通の豚肉買ってきたんじゃん」
「次に畑から取ったマンドレイクを切り刻む♪」
「…マンドレイクってニンジンやらじゃがいも、玉ねぎじゃん」
いちいち紗季の一人言に突っ込む英梨
利家は、兄と妹が結ばれる禁断の魔法系ラノベを読んでいる…
「封印されし黒魔術よ!復活したまえ!暗黒の炎で焼き付くしてくれる」
「焼き付くしたら食べられないじゃん…」
「邪王炎殺拳!」
「ちょっと家、焼かないでよ……フランベかよ(汗)」
「暗黒水を入れて~邪心の固まりと焼き焦げた森のデビルを入れて煮込めば出来上がり♪」
「ちょっとお兄ちゃん…紗季ちゃん怪しい料理作ってるんだけど(汗)」
「今は魔法学校にいるから忙しい」
「もう…」
「ただいま~」
ママが帰宅した
「あ!紗季ちゃん作ってくれたんだ♪」
「暗黒の炎で焼かれし魔汁♪」
「…なにかしら♪楽しみ」
「ママ…ツッコミ入れなきゃ、」
「お兄ちゃん謎の料理出来たからご飯だよ」
食卓に並べられたのはご飯の上にかかった謎の真っ黒いスープ?
「私の分もあるかしら」
「美暖ちゃんこれ食べる勇気ある?」
「うわ、なにこの真っ黒い液体…」
「いただきます♪」
「いただきます♪」
「え!ママ…お兄ちゃん…」
「美味しいわよ♪ふふふ」
「流石、紗季姫♪」
「え?パクっ! ん??カレーじゃん…美味しい♪」
「ん、どれどれ!パクっ あっ普通にカレーで美味しいわ」
「堕天使ミリー、食べると堕が流れ落ちるかもな」
「紗季ちゃん何で黒いの?」
「焼き焦げた森のデビル入りだから」
「それさっき聞いた…」
「ただいま」
「あ!パパこの真っ黒いの食べられる?」
「ん?あ~…カレーだろ♪どれどれ パクっ うん美味い」
「何で真っ黒いカレーなのに普通に美味しいのよ~」
「英梨は初めてか?」
「え!?パパ食べたことあるの?」
「たまに、あるぞ真っ黒いカレーイカスミ入ってたり~…今日のは…竹炭入りだな♪」
「そうね、竹炭ね♪」
「え!竹炭?」
「老廃物を出す効果あるらしいわよ 便秘の英梨にはちょうど良いかも♪」
「ママ!」
「堕天使の腹黒を洗い出す為に♪」
「私限定かよ!悔しいけど美味い」
「おかわり」
「はい!」
普通に兄のおかわりを出す紗季ちゃんは嫁みたいだった…
紗季ちゃんの出したカレーは竹炭で色を黒くした暗黒カレーであった
紗季は料理美味い❤




