電車の中で
電車の中で思うこと
詩に相応しいものもそうでないものもあるが
電車にのりながら
いくつか挙げようと思う
例えば
騒がしい電車の中
席は埋まってるが
空いている場所がある
“優先席”というらしい
イスの材質は同じ
イスのサイズは同じ
イスの色も同じ
何もかも同じ
ただ、窓に文字が書いてあるだけ
僕は毎回不思議に思う
なぜあの空間が毎度空くのか
僕は毎回不思議に思う
なぜ皆は座らないのか
まるでその空間が取り憑かれているようで
少し怖い
最近は満席ばかりだけどね
ご老人に席を譲るのが仁徳という人がいる
確かにそうだともいえる
個人的にはピンピンしてる老人より
疲れたサラリーマンに席を譲りたいけどね
電車の中で電話をしてはいけないというひとがいる
僕は理由がわからない
大声でしゃべる女子高生だって
大声でしゃべるおばさま達だって
大声でしゃべるサラリーマンだって
大声で泣きわめく赤ちゃんだって
みんなうるさい
電話の方が静かなのに
何で電話をしてはいけないの?
ところで
僕が電車内で一番許せないのは
何だと思う?
それは
おっさんの飲酒
おっさんの食べる音
この二つ
電車を降りようかと思うぐらい
不快で大嫌い
しかも
おっさん達が決めたルールを
おっさん達が破ってるという事も
気に入らない
ルールを僕たち子供に強制しないでください
電車で寝るのは気持ちいい
感じのいい喧噪を外に追いやり
自分の世界に入り込める
電車は
ゆりかごのように
僕たちを包んでくれる
そんな気がする