10〜気のせいったら気のせい!〜
「もしもし私メリーさん。なんだかえらく待たされた気がするの……」
「気のせい」
きっぱり。
「き、気のせいなの?」
「気のせいだよメリーさん。前の会話から一年以上がたったなんてことは全くない」
きっぱり。
「そ、そうなの?」
「そうだよメリーさん。正しくは前の会話からまだ一時間ほどしかたってない。たってないけど今僕は茨城にいる!」
「それは気のせいなの! ムリなの!」
「無理じゃない! つくばエクスプレスをなめるな!」
「は! そういえばそんなものあったなの!」
どやあ。
「つくづくメリーさんは新しいものに弱いよね」
「ぐぬぬなの……」
「さすが固定電話世代」
「ぐぬぬぬぬぬなの……」
「さて、それはさておき……僕はいまどこにいるんだろうね?」
「は? なの」
ポカン。
「いや、勢いで茨城まで来ちゃったはいいが……ここどこだろうね? つくば駅で降りたのまでは分かってるんだけど」
「迷子になってるの!」
「お、向こうから現地人とおぼしき人物が……道聞くんで一回切るね」
ピ、ツーツーツー。
「ふ、不安なの。茨城まで追いかけるの……」
つくばエクスプレス。秋葉原~つくば間を最短四十五分でつなぐ夢の超特急。
お値段は高めなのでご注意を




