タイトルのない日常
成績は常にトップクラス、人当たりもよく、スポーツも何でもこなせる。容姿は中の上といったほど。傍から見れば十分に恵まれた人生を送っている総治であるが、自分自身の価値観はどうにも一般受けしない。そのことを自覚しているため、『誰に理解されるともなく、受け入れられるともなくこのままでいい』そう思って、言い聞かせて過ごす日々は足場の全く見えない人生。そんな日常の中で彼と、彼に関わる人々との日常は、題名のつけられない曖昧な物語。
図書館にて
2014/02/18 07:00