第13話「カミナリのち晴れ」
小さな腹部に思い切り電撃を受けたヴォレ。
そのヴォレに追い討ちをかけるかのように手裏剣のようなマントは向かってきている。
ラルク「トカゲ! 危ねぇぞ!」
飛ぶことが出来ず、床へと落下し始めているヴォレ。
気絶しているのか定かではないがピクリとも動かなかったヴォレに手裏剣型のマントが直撃する。
サンク「まずは1匹」
笑みを浮かべたサンクと心配そうなラルク。
しかし次の瞬間、2人の顔は驚きの表情で一致する。
ラルク「ん?」
サンク「いない…消えた?」
ヴォレの姿が何処にもなかったのだ。
マントはそのままサンクの元に戻り始めている。
サンク「一体何処に…」
「痛ぇな…クソ野郎」
サンク「ッ!」
直撃したかのように見えたがマントの裏側にヴォレは張り付いていたのだ。
そのヴォレの貼り付けたままサンクの元に戻ったマント。
2人の距離はほぼ零距離。
ヴォレ「フォーマット・火 燃え上がれ! "竜の翼"」
サンク「グフッ」
翼を動かし繰り出されたのは零距離からの熱風。
それに吹き飛ばされるかのようサンクは壁へと飛ばされ激突する。
ヴォレ「今だ!」
ラルク「よしっ! 凄ぇぞ、トカゲ!」
壁にぶつかり倒れているサンク。
走り出したラルクとヴォレ、共に右の拳と爪が赤い色を帯び始めた。
サンク「舐めるな! "四角い雷"」
自分の目の前に大きく広げたマント。
そのマント全体から光線のように巨大な電撃が発射される。
ヴォレ「デケェな…」
ラルク「任せろ! "炎上壁"」
ラルクは炎の壁をつくる。
サンク「フハハハハ! そんなもので防げるとでも?」
笑い声を上げるサンク。
バチチ…。
ラルクの炎の壁にぶつかる少し前に電撃に何かがぶつかった。
それにより勢いが弱まった電撃は炎の壁にぶつかり消滅する。
サンク「何!」
驚くサンクの目に映るのは炎の壁を突きぬけ走ってくる1人と1匹。
ラルク「"炎拳…」
ヴォレ「フォーマット・火 燃え裂けろ!」
サンク「ま、待て…」
「"フラム・プワン"!」
「"竜の爪"!」
サンク「アガファ…ガフ…」
ラルクとヴォレの拳がサンクの両頬に当たる。
城の壁を突き破り、サンクは城外へと吹き飛ばされ地面へと落ち気絶した。
リューム「計画通りって所か…お前ら撤収だ」
さっき電撃に何かしたのはリュームだろう。
サンクの敗北を見届けるとリュームは城を後にした。
リュームの言葉を受けて兵たちも帰っていく。
ラルク「おし!」
ヴォレ「ギャッギャッギャッ。 制裁完了!」
そういうと2人はハイタッチした。
ヴォレ「アギャ! そういえばテメェとの決着もまだだったな」
ラルク「ん? やるか?」
ヴォレ「たりめぇだ! 燃え裂けろ! "竜の爪"」
ラルク「うお!…ってあれ?」
ヴォレの爪はラルクには当たらなかった。
ヴォレ「何だと!」
ラルク「何やってんだ? 俺、動いてないぞ」
ヴォレ「テメェ…"竜の爪" "竜の爪" "竜の爪"」
ラルクが全く動かなくてもヴォレの攻撃は一切、ラルクには当たらなかった。
まるで磁石が反発するかのように触れられないのだ。
ラルク「ハッハッハッ。 面白いな~お前」
ヴォレ「一体何だってんだ…ん? ちょっと待て…(思い出せ、思い出せ)」
ラルク「どうした?」
ヴォレ「(あのしもべ女がこいつを…ラルク…確か自分でもラルクって)…おい。 まさかお前の苗字はフラームか?」
ラルク「ん? 何で知ってんだ? そうだぞ、俺の名前はフラーム=ラルクだ」
ヴォレ「チッ…そういう事か」
ラルク「どういう事だ? 何か分かったのか?」
ヴォレ「あの野郎の息子って事か」
ラルク「え!」
父を知る者。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
四角い雷って技名は何気に気に入ってます笑
ではまた次回「コール×コール」へ