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心魔道具~クール・ウティ  作者: クレーヴ
第1章-冒険の始まり! トリスィテ島解放編
12/16

第12話「カミナリ注意報」

大食堂。


エレク「計画? 計画って何よ」

リューム「おいおい、言っただろう? 聞かれたって教えはしねぇよ」

エレク「あのマントの男を倒してくれるなら歓迎って言ったわよね?」

リューム「ああ、言ったな」

エレク「ならあんたはテネーブルとは敵同士ってわけ?」

リューム「勘違いされても癪だからな。 仲間ではない…それだけは言っておく」

エレク「仲間じゃないって…じゃあやっぱり」

リューム「それ以上は詮索せんさくすんな…それじゃあな。 今回の件は俺が上手く言ってやるよ。 感謝しろよ」

エレク「え? あ、ありがとう?」


そう言ってリュームは部屋を出て行った。


エレク「(本当に謎な奴ね) お父様! お母様!」


エレクはプランスとロヌに近づいて2人を自由にした。


ロヌ「エレク!」

プランス「ありがとう」

エレク「私は何もしてないよ。 そしてまだ終わってない…あとはラルクに」


・・・


王座の間。

サンクはヴォレの爪をまともに受け、その場に片膝をつく。


ラルク「ヨッシャー! やったぞ」

ヴォレ「ギャッギャッギャッ。 ほぼ俺の活躍だな」

ラルク「トカゲ、お前凄いな」

ヴォレ「トカゲじゃねーよ。 それと当たり前だ! 俺様だぞ」

サンク「ハァ、ハァ。 今のは効きましたよ」

ラルク「参ったか?」

サンク「ご冗談を。 もう隙を与えませんよ」


そう言うとマント天井に投げた。

投げられたマントは天井を旋回するように回り始める。


サンク「雷を喰らうがいい! "外套雷光ライトニング・フォール

ヴォレ「ん!」

ラルク「うお! 危ねぇ!」


1発目を避けるラルクとヴォレ。

しかし天井に浮いているマントからは無数の電撃が落ちてくる。

ただ落ちるだけではなく落ちた電撃からは眩い光も発せられ視界すらも奪われてしまうようだ。


ラルク「何も…見えねぇ」

ヴォレ「右だ! 次は後ろに下がれ!」


ヴォレの言葉に従うままにラルクは移動する。

ギリギリではあるが何とか電撃を避けさせてもらっている。


ラルク「トカゲ、お前、見えるのか?」

ヴォレ「てめぇらよりはな…左だ!」

サンク(思っていたより厄介な生物ですね…なら)


天井で回り続けていたマントが高度を下げ、回転を続けたままラルクへと向かってきている。

もちろんラルクは視界を奪われ、それを確認できてはいない。


サンク「"外套廻り(ヒマティオン・ターン)"」


それは例えるなら巨大な手裏剣。

しかも電気を帯びているため強度は数倍になっているだろう。


ヴォレ「その場に伏せろ、赤髪!」

ラルク「ッ!」


間一髪で交わしたかのように見えたが、マントはそのままヴォレに向かってきていた。


ヴォレ「狙いは…」

サンク(…そちら)

ヴォレ「ギャッギャッ…残念だが俺は見えてるぜ」

サンク「見えてようが関係ないとしたら?」


手裏剣のようにヴォレに飛んできていたマント。

その目に見えているマントを避けようとした矢先だった。

突然、そのマントからヴォレに向かって真横に電撃がとんできたのだ。

直前まで目には見えていなかった電撃をヴォレはまともに受けてしまった。


ヴォレ「アギャッ!」

ラルク「トカゲ!」

痛恨。


ここまで読んでいただきありがとうございます。

今回の戦闘は初陣ということでヴォレにスポットを当ててますね。


ではまた次回「カミナリのち晴れ」へ

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