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心魔道具~クール・ウティ  作者: クレーヴ
第1章-冒険の始まり! トリスィテ島解放編
11/16

第11話「共同戦線」

ラルク、ヴォレ、サンク。

向かい合い、そして睨みあう。

それをよそにエレクは王座の間の扉に手をかけていた。


エレク「ラルク! ここは任せたわよ。 私は両親の所へ」

ラルク「おう! 気をつけろ」


そう言ってエレクは部屋を出て行った。

少し先の部屋。 

大食堂。

そこの扉を開けると3人はいた。


エレク「お父様! お母様!」

プ&ロ「エレク!」

リューム「…来たのか」

エレク「何もしてないでしょうね?」


リュームを睨むエレク。

そのリュームはというと部屋に数十はあるイスの1つに腰をおろし腕を組んでいる。


リューム「してねぇよ」

エレク「あんた何がしたいの」

リューム「別に言う必要もないって言ったろ? しかしだ…お前たちがあいつを倒してくれるなら俺は大歓迎だ」

エレク「…どういうことよ?」

リューム「計画があるんだよ…先に言っておくが教えろと言われても教えはしない」

エレク「…計画?」


・・・


王座の間。

睨み合いが続くしばらくの静寂。

最初に動いたのはヴォレだった。


ヴォレ「フォーマット・火 焦げろ! "竜の息吹"」


ヴォレの口から広がる炎の息。

それはサンクに向かい伸びていった。

サンクはゆっくりと自分の前にマントを広げる。

電気を流しているようでマントにぶつかった火は相殺され消えた。


サンク「"外套流し(ヒマティオン・オン)"」

ヴォレ「ギャッギャッギャッ…マントに電気か」

ラルク「また電気か~いいな~」


ラルクは目を輝かせ羨ましそうにマントを眺めている。


ヴォレ「テメェはやる気あんのか?」

ラルク「やる気満々だぞ! いくぞ "火乃玉フラム・ブウル"」

サンク「また火ですか。 わざわざガードする必要もありませんね」


そういうとサンクは火の玉に向かってマントを投げた。


サンク「"外套包み(オン・ザ・ヒマティオン)"」


マントに包まれた火の玉は消えてしまったのだろう。

すぐさまマントは開きラルクの上に覆いかぶさった。


ラルク「い! 何だ?」

サンク「電気にご注意を。 "外套流し(ヒマティオン・オン)"」


その合図と共にまた電気が流れた。


ラルク「アガガガガ」

サンク「戻れ」


そう言うとマントはサンクの元へと戻った。


サンク「どうですか? 私の電気は?」

ラルク「ガファッ。 体が痺れる…」

「"竜の息吹"」

サンク「ッ!」


間一髪、背後からのヴォレの炎に対し、サンクはマントを自分に覆いかぶせてガードした。


ヴォレ「…………ギャッギャッギャッ。 おい赤髪、ちょっと聞け」

ラルク「ん?」


そういうとヴォレはラルクに近くに行き、耳元で何か言い出す。

話を聞き終わるとラルク笑った。


ラルク「ニッ、OK。 "火乃玉フラム・ブウル" と "火雨フラム・プリュイ"」

サンク「火の玉に加え火の雨ですか。 しかし数を増やそうが包んでしまえば意味がない」


さっきと同じようにサンクはマントを覆いかぶさった。

それを見てラルクの口元は上がった。


「よぉ!」


サンク「なっ!」

ヴォレ「フォーマット・火 燃え裂けろ! "竜の爪"」

サンク「ガファッ」


マントの中に潜り込んでいたヴォレ。

サンクに燃える爪を喰らわせた。


ラルク「ヨッシャー!!」

好タッグ?


ここまで読んでいただきありがとうございます。

そういえば小説を意識した小説を書き始めたので、よかったらそちらも読んで見て下さい。


ではまた次回「カミナリ注意報」へ

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