第19話 種火
ーーー帝国から離れた北の跡地ーーー
竜人将帥「諸君!!我々魔王国軍 竜人部隊は、人類の国々の内、最も強大な国に攻め入る名誉をいただいた。
我々の任務は、人類征伐の要である!!
我々の成果によって魔王国の未来が決まると言っても過言では無い。
まずは今夜1日、遠征の疲れを癒そう。
そして夜が明けたら、我々の怒涛の進撃をもってして、必ずや人間の帝国を打ち滅ぼすのだ!!」
竜人部隊『うぉぉぉぉぉ やったるでぇぇぇぇ 皆殺しじゃぁぁぁぁ
たくさん喰ってやる! ギャハハハハハハハ お、おにぎりもってくんだな』
竜人副隊長「士気が上がったな。」
竜人将帥「皇城の守りは硬い。我々の竜人部隊で討ち崩せない事はないが、犠牲も大きいだろう。」
竜人副隊長「だからまず城下町で暴れると。」
竜人将帥「そうだ。まず城下町の住人を皆殺しにする。そして皇城の兵達の士気が下がった所を突く。城門の前に死体を積み上げるといいかもしれないな。」
竜人副隊長「帝国の勇者パーティはどう対処する?」
竜人将帥「今は留守のようだが、伝令が飛べばすぐ帰還するだろう。だから、迅速に城下町を殲滅し、皇城を落とす。勇者パーティとは徹底的に戦闘を避ける。勇者パーティからは必ず逃げるように説明しといてくれ。」
竜人副隊長「わかった。そんなにやばいのか?」
竜人将帥「人類の切り札で、特記戦力の集まりだ。戦えば竜人部隊は間違いなく壊滅する。」
竜人副隊長「おいおい。竜人部隊は魔王国軍で最も高い兵力だぞ。。」
竜人将帥「だからこそ、我々は壊滅する訳にはいかない。さて、明日に備えて、今日は眠るとしよう。」
次の日
竜人将帥「強く、気高い、もののふ共よ!
今日、我々竜人族は英雄になる!!
さあ、武器を持て!!!人類を皆殺しにする準備は出来たか!?
進め!!破壊の限りを尽くすのだ!!!!
我々は最強の生き物だ!!!!!!
我々に勝てる生き物はいない!!!!!!!
行くぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」
竜人部隊『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!』
どっどっどっどっどっどっど
目が血走っている竜人部隊は走り出した。
『でやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』
突如大きく跳躍してきた重装の武人が、身の丈程もある大剣を振り回し、竜人兵達を大量に薙ぎ払った。
竜人副隊長「何!? 何奴だ!! 人間の・・・女!?」
竜人将帥「おいでなすったか。全く、どこから嗅ぎつけたのやら。」
聖騎士トーラ「でやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
聖騎士トーラは高速で回転しながら薙ぎ払い続け、その場に巨大な竜巻が発生していた。
薙ぎ払われた竜人兵は即死し、竜巻によって陣形は大きく乱れた。
聖女ユニル「トーラ、まだ強化魔法をかけていませんよ。」
聖女ユニルは巨大竜巻の目になって高速で薙ぎ払っている聖騎士トーラに、ピンポイントで全能力強化魔法をかけた。
竜巻が大きくなり過ぎて、雲が割れた。
竜人魔導兵長「くっ。。あの竜巻を何とかしないと。。。風まほ・・・」
賢者アリマは竜人魔導兵長に目潰しした!
竜人魔導兵長「ぎゃあ」
最強勇者トルク「竜人族、相手に不足なし。」
「ゆくぞ。」
最強勇者トルクは竜人部隊の方に猛スピードで駆け寄り全てを無に帰さんばかりの勢いで切りかかった。
が、
竜人将帥「まさか人類最強の男とここで闘わねばならないとは。この作戦は失敗だ。」
キィィィィィィィィン ブォォォォォォォォォォンンンン
竜人将帥は最強勇者トルクに猛スピードで斬りかかった。
剣と剣がぶつかり合った瞬間、とてつもない大きな音が響き渡り、
北の跡地はほぼ全体が酷い砂煙で何も見えなくなり、
そしてとてつもなく大きなクレーターができた。
最強勇者トルク「四天王筆頭の竜人将帥とお見受けした。その命、貰い受ける。」
竜人将帥「そうか。ではこの命、本当に落とすかもしれんな。だが貴様と俺の力は拮抗している。貴様にも死んでもらうぞ。」
聖女ユニル「ケホッ ゴホッ 砂煙が酷いです。。浄化魔法!!」
砂煙が一粒もなくなり、感動するほど空気が美味しくなった!
聖騎士トーラ「む?トルク様が戦い始めたか。では竜巻は一旦止めよう。邪魔になるからな。」
聖騎士トーラは高く飛び上がり、竜巻を縦に切り裂いた。
竜巻は消滅した。
竜人副隊長「竜巻が消えた!? よし好都合だ。また竜巻出されても困るからな。竜巻女ぁぁぁ!!死ねぃ!!!」
竜人副隊長は聖騎士トーラに斬りかかった。
聖騎士トーラはダメージを受けない。
竜人副隊長「何!?」
聖騎士トーラ「副隊長ごときがわたしに挑むのか?勝てるわけがないだろう!」
『聖属性魔法剣!!』
聖騎士トーラはもう一本持っている普通のサイズの剣に聖属性魔法をまとわせて切りつけた。
ブォイン ブシャッッ
竜人副隊長『ゲフゥ・・・(だめだ・・・実力に差がありすぎる。ああもう動けん。。)』
竜人魔導兵長だった何か「あひゃひゃひゃ」
キィィィィィン キィィィン キィィィン ガキィィン カァァァン キィィィィン
剣と剣が激しくぶつかり合う
竜人将帥「貴様は人類の最大戦力・・・それが俺と互角な訳だ。」
最強勇者トルク「・・・」
キィィィィン ガァァン ガァァン ガァァン ガキィン カァァァン キィィィィィィィン
互いに隙が無さすぎて殺傷力の高い大技が使えない。
竜人将帥「つまり人間共が一枚岩でない以上、魔王国が優勢ということだ。」
トルク「・・・」
キィィン キィィン ガキィィィン キィィィィィン キィィィィィン
竜人将帥「我々魔王国は必ず人間を撃ち滅ぼす」
トルク「・・・」
竜人将帥「せいぜいあがk」ズバッ
トルクは竜人将帥の首を刎ねた。
最強勇者トルク「無駄口は隙に繋がる。死期を悟っていたか。」
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人知れず侵攻を始めた魔王国最強の部隊
そして相対する人類最強の勇者たち
この戦いの結末は、やがて各地に新たな火種を生むこととなる。
「・・・ドスッ」




